台湾マスターズGP準決勝、女子シングルスで峰歩美選手と川上紗恵奈選手、女子ダブルスで福島由紀・廣田彩花組と米元小春・田中志穂組が勝ち、GPのタイトルをかけ、それぞれ決勝を戦うことになった


峰選手は、国王死去の訃報が届いた後、準々決勝に出場し勝利した昨年のアジアジュニア選手権銀メダル、タイの18歳ポーンパウィー・チョチュウォン選手の挑戦をあっさり退けた
自費参戦ながら、精力的に国際大会への出場を続ける峰選手は、これで今シーズン4度目の決勝進出を果たした
一方、川上選手は、今大会ここまで予選2試合を含む4試合を勝ち抜いてきた16歳髙橋明日香選手をゲームカウント3対0のストレートで下した
川上選手は前日、準々決勝に勝利し日本人対決が決まった時、高校の後輩でもある同じB代表の髙橋選手について、「リーチがある。独特のリズムを持つ」とその実力を評価。「後輩とか、日本人同士とか意識することなく戦いたい」と述べていた
最新の世界ランク(13日更新)は、峰選手が26位、川上選手が81位で、日本女子シングルス陣の中では7番手と9番手につける。国際大会では7月のUSオープンGPゴールド決勝で1度だけ対戦。この時は、峰選手がフルゲームの末に勝利した

女子ダブルス準決勝は2試合とも日本対マレーシアとなったが、いずれも世界ランク上位につける日本ペアが順当に勝って、決勝に進んだ
福島・廣田組は今大会ここまで、3試合すべてストレート勝ちで、11点制という慣れないポイントシステムながら、第1シードとしての貫録を見せている

一方、米元・田中組は、前日の準々決勝で世界ランク下位の相手にオープニングゲームを奪われ、切り替えの難しさという11点制の「洗礼」を浴びながら、何とか勝ち上がった。ただこの日の準決勝ではきっちり3対0で勝利した
日本の両ペアの国際大会での対戦は、昨年5月のニュージーランドオープンGPゴールド準決勝に続き2度目。前回は福島・廣田組に軍配。米元・田中組はリベンジを狙う

混合ダブルスでは、垰畑亮太・米元小春組が地元台湾ペアに快勝し、決勝に進んだ。米元選手は2種目でのタイトル獲得の機会を得た
一方、垰畑選手は、佐伯祐行選手と組む男子ダブルスでも決勝進出を狙ったが、こちらは台湾の第1シード、ワン・チリン/チェン・フンリン組に阻まれ、果たせなかった
準決勝の結果
【男子シングルス】
スー・ジェンハオ(台湾、世界22位)〈4-11,7-11,9-11〉ソウラブ・ヴァルマ(インド、世界82位)
リン・ユーシエン(台湾、世界64位)〈9-11,11-6,3-11,10-12〉ダレン・リュー(マレーシア、世界106位)
【女子シングルス】
川上紗恵奈(世界81位)〈11-7,11-8,11-8〉髙橋明日香(世界528位※予選勝ち上がり)
峰歩美(世界26位)〈11-8,11-4,11-5〉ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ、世界56位)
【男子ダブルス】
ワン・チリン/チェン・フンリン(台湾、世界17位)〈11-6,11-9,9-11,8-11,11-5〉佐伯祐行・垰畑亮太(世界68位)
ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、世界41位)〈6-11,6-11,11-5,11-5,11-8〉ヒー・テリー・ヨンカイ/ロー・キーンヒーン(シンガポール、世界61位)
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(世界18位)〈11-7,11-7,11-7〉リー・メンイーン/チョウ・メイクアン(マレーシア、世界48位)
米元小春・田中志穂(世界27位)〈11-8,11-9,11-6〉ヤップ・チェンウェン/リム・インルー(マレーシア、世界364位)
【混合ダブルス】
タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、世界99位)〈11-5,7-11,11-8,11-6〉リッキー・ウィディアント/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャ(インドネシア、世界110位)
リン・チアユー/ウー・ティジュン(台湾、世界81位)〈5-11,5-11,5-11〉垰畑亮太・米元小春(世界172位)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 ソウラブ・ヴァルマ(インド、世界82位)対ダレン・リュー(マレーシア、世界106位)
【女子シングルス】 峰歩美(世界26位)対川上紗恵奈(世界81位)
【男子ダブルス】 ワン・チリン/チェン・フンリン(台湾、世界17位)対ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、世界41位)
【女子ダブルス】 福島由紀・廣田彩花(世界18位)対米元小春・田中志穂(世界27位)
【混合ダブルス】 タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、世界99位)対垰畑亮太・米元小春(世界172位)