
昨年に続いて、アラブ首長国連邦・ドバイで12月9~13日に開催される今シーズン締めくくりの「スーパーシリーズ(SS)ファイナル」の出場権争いが佳境に入った。年間12大会あるSSの成績に基づく、各種目の上位8人/組だけで争うこの大会は昨年、女子ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀組が優勝して注目を集めた。今年の出場資格取得者は、今週と来週に行われる2つのSSの結果を踏まえ確定する
フレンチオープンSS(第10戦)まで終えた時点で、出場圏内にいる日本選手は、【男子シングルス】桃田賢斗(優勝2回、ベスト4・1回、ベスト8・3回)【女子シングルス】奥原希望(優勝1回、ベスト8・5回)【男子ダブルス】早川賢一・遠藤大由(ベスト4・3回、ベスト8・6回)【女子ダブルス】高橋・松友(優勝1回、準優勝1回、ベスト4・1回※欠場1回)、前田美順・垣岩令佳(ベスト4・2回、ベスト8・2回※欠場1回)――。
今週のチャイナオープンSSプレミア(第11戦)で獲得できる最高ポイントは11,000点、来週の香港オープンSS(最終戦)優勝で得られるポイントは9,200点。仮に2週連続優勝を果たせば合計20,200点を上乗せできるため、上記以外の選手にも道はまだ残されている。同時に、上記選手が圏外に滑り落ちる可能性もある
SSファイナルでは、種目ごとに各国・地域の出場枠が2つまでに制限される。そのため女子シングルスの山口茜選手は現在8番手の韓国ソン・ジヒョン選手に肉薄する9番手と好位置にいる。ほかにも、女子ダブルスの福万尚子・與猶くるみ組が10番手、男子ダブルスの平田典靖・橋本博且組が11番手、混合ダブルスでは早川・松友組と園田啓悟・福万組がそれぞれ10番手、11番手につけ、出場を狙える
ただし、このうち福万・與猶組は上位に高橋・松友、前田・垣岩と2つの日本ペアがいるため、自力で出場権をつかみ取るには順位を2つ以上引き上げるだけでなく、少なくともどちらかのペアを追い抜く必要がある
以下に示すSSランキングでは便宜上、各国・地域の3番手以降の選手を出場資格者から除外している。しかし実際は、それぞれの協会の意向で1、2番手の選手が外れることもある。なおSSランキングは、各選手が今シーズンのSS12大会で獲得するポイントのみで算定。世界バドミントン連盟(BWF)が毎週木曜日に更新する通常の世界ランキングとは異なり、SS以外の大会(世界選手権、グランプリゴールド、グランプリ、インターナショナルチャレンジなど)で得たランキングポイントを含まない
◆第10戦終了時点のSSランキング(暫定)
【Men’s Singles】
1) チェン・ロン (China-1) 64650 pts
2) 桃田賢斗 (Japan-1) 59170 pts
3) ヤン・ヨルゲンセン (Denmark-1) 52490 pts
4) ビクター・アクセルセン (Denmark-2) 51890 pts
5) チョウ・ティエンチェン (Taiwan) 49130 pts
6) リン・ダン (China-2) 48080 pts
7) ティエン・ホウウェイ (China-3) 43930 pts
8) カシャップ・パルパリ (India-1) 40440 pts
9) キダンビ・スリカンス (India-2) 40060 pts
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17) 佐々木翔 (Japan-2) 29760 pts
25) 上田拓馬 (Japan-3) 24940 pts
【Women’s Singles】
1) ワン・シーシャン (China-1) 62360 pts
2) カロリナ・マリン (Spain) 62220 pts
3) ワン・イーハン (China-2) 53750 pts
4) サイナ・ネワル (India) 50300 pts
5) リ・シュエリ (China-3) 49150 pts
6) ラッチャノク・インタノン (Thailand) 48670 pts
7) 奥原希望 (Japan-1) 47270 pts
8) タイ・ツーイン (Taiwan) 46900 pts
9) ソン・ジヒョン (Korea) 44390 pts
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10) 山口茜 (Japan-2) 42430 pts
12) 三谷美菜津 (Japan-3) 37630 pts
13) 橋本由衣 (Japan-4) 36290 pts
【Men’s Doubles】
1) イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン (Korea) 72550 pts
2) フー・ハイファン/ツァン・ナン (China-1) 61160 pts
3) 早川賢一・遠藤大由 (Japan-1) 57120 pts
4) マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン (Denmark-1) 53930 pts
5) ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン (Indonesia) 52480 pts
6) マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング (Denmark-2) 49060 pts
7) ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ (China-2) 48070 pts
8) ツァイ・チアシン/リー・シェンム (Taiwan) 40800 pts
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12) 平田典靖・橋本博且 (Japan-2) 33960 pts
16) 園田啓悟・嘉村健士 (Japan-3) 30170 pts
【Women’s Doubles】
1) ルオ・ユー/ルオ・イン (China) 56210 pts
2) クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール (Denmark) 50090 pts
3) グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ (Indonesia) 49810 pts
4) 高橋礼華・松友美佐紀 (Japan-1) 44580 pts
5) 前田美順・垣岩令佳 (Japan-2) 39950 pts
6) セリーナ・ピーク/イーフィア・ムスケンス (Netherlands) 38360 pts
7) キム・ソヨン/チェ・ユジョン (Korea-1) 32020 pts
8) コ・アラ/ユ・へウォン (Korea-2) 31860 pts
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10) 福万尚子・與猶くるみ (Japan-3) 31700 pts
【Mixed Doubles】
1) コ・ソンヒョン/キム・ハナ (Korea) 62650 pts
2) タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル (Indonesia-1) 62000 pts
3) ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ (China-1) 61870 pts
4) リュウ・チェン/バオ・イーシン (China-2) 57890 pts
5) ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン (Denmark) 54790 pts
6) シュー・チェン/マー・ジン (China-3) 54200 pts
7) ルー・カイ/ホワン・ヤチオン (China-4) 53970 pts
8) クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック (England) 52160 pts
9) プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント (Indonesia-2) 46240 pts
10) リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー (Hong Kong) 38400 pts
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12) 早川賢一・松友美佐紀 (Japan-1) 28420 pts
14) 園田啓悟・福万尚子 (Japan-2) 27760 pts