USオープンGPゴールド3日目、各種目のベスト8が出そろい、混合ダブルスを除く4種目で日本選手が勝ち上がった。とりわけ女子シングルスは準々決勝8枠のうち5枠に入り、ベスト4を日本勢が独占する可能性も出てきた。一方、この日行われた日本選手同士の対決5試合のうち、4試合は世界ランク上位者の順当勝ちとなったが、唯一、男子シングルスの西本拳太選手が武下利一選手を倒す番狂わせを演じた

女子シングルスで気を吐いたのが、現在、世界ランクで日本3番手につけている三谷美菜津選手。前々週インドネシアで初めて上位大会スーパーシリーズ(SS)プレミアの決勝に進み自信をつけた同5番手の橋本由衣選手に第1ゲームを奪われ、第2ゲームは取り返すが、ファイナルゲームも前半6-11とリードされる。しかしあきらめずに後半粘り強く追い上げ、13-15の劣勢から6連続得点を決めるなどして逆転勝ち。チームメイトの橋本選手に国際大会初黒星を喫したインドネシアオープンの雪辱を果たした。同時に、1番手の山口茜、2番手の奥原希望、4番手の高橋沙也加、6番手の佐藤冴香といった日本のライバルがそろって勝ち残ったベスト8に踏みとどまった
三谷選手はあすも続けて、奥原選手との同国対決に臨む
男子ダブルスでは、第2シードの平田典靖・橋本博且組がインドペアに思わぬ負けを喫したが、初戦で第3シードを倒して勢いに乗る小林優吾・保木卓朗組のほか、数野健太・山田和司組と園田啓悟・嘉村健士組はしっかり勝って、準々決勝に進んだ
女子ダブルスは、2012年ジャパンオープンSSを制した香港ペアを相手に苦しみながらも勝利した福万尚子・與猶くるみ組、米本小春・田中志穂組との同国対決を制した松尾静香・内藤真実組、開催国アメリカのエースペアを一蹴した栗原文音・篠谷菜留組の3ペアがベスト8に入った。なお、準々決勝では福万・與猶組と松尾・内藤組が対戦する
日本選手3日目の結果
【男子シングルス3回戦】
上田拓馬(世界26位)〈22-20,13-21,21-16〉R.M.V.グルサイドゥット(インド、世界50位)
武下利一(世界39位)〈13-21,10-21〉西本拳太(世界131位)
【女子シングルス2回戦】
山口茜(世界9位)〈21-13,22-20〉今別府香里(世界32位)
奥原希望(世界10位)〈22-20,21-10〉大堀彩(世界43位)
高橋沙也加(世界16位)〈21-16,21-18〉チェン・チヤ(台湾、世界61位)
三谷美菜津(世界17位)〈17-21,21-12,21-18〉橋本由衣(世界22位)
ツァン・ベイウェン(アメリカ、世界13位)〈19-21,14-21〉佐藤冴香(世界27位)
【男子ダブルス2回戦】
平田典靖・橋本博且(世界13位)〈18-21,21-14,19-21〉B.スミース・レディ/マヌ・アトリ(インド、世界29位)
数野健太・山田和司(世界19位)〈24-22,21-10〉ウ・シャオリン/リン・チアユー(台湾、世界43位)
園田啓悟・嘉村健士(世界23位)〈21-13,21-19〉マーク・ラムスフス/ピーター・ケスバウワー(ドイツ)
ポール・ヴァン・リートベルデ/クリストファー・コールズ(スコットランド/イングランド、世界81位)〈21-18,19-21,17-21〉小林優吾・保木卓朗(世界114位)
【女子ダブルス2回戦】
福万尚子・與猶くるみ(世界20位)〈19-21,21-15,21-15〉ツェ・インシュー/プーン・ロクヤン(香港、世界163位)
松尾静香・内藤真実(世界22位)〈21-7,22-20〉米元小春・田中志穂(世界118位)
パウラ・リン・オバニャナ/エバ・リー(アメリカ、世界18位)〈10-21,12-21〉栗原文音・篠谷菜留(世界34位)
【混合ダブルス2回戦】
ヤッコ・アレンズ/セリーナ・ピーク(オランダ、世界20位)〈13-21,21-19,21-17〉数野健太・栗原文音(世界795位)
ロビン・ミドルトン/リーン・チュウ(オーストラリア、世界67位)〈21-13,21-14〉井上拓斗・松尾静香
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準々決勝の対戦カード(※これ以降、18日付更新の世界ランキングを反映)
【男子シングルス】
チョウ・ティエンチェン(台湾、世界7位)対上田拓馬(世界26位)
ハンス・クリスチャン・ビティングス(デンマーク、世界18位)対西本拳太(世界157位)
グ・カロン(香港、世界30位)対B.サイ・プラニース(インド、世界38位)
ラジフ・ウーセフ(イングランド、世界20位)対リー・チョンウェイ(マレーシア、世界180位)
【女子シングルス】
奥原希望(世界10位)対三谷美菜津(世界16位)
高橋沙也加(世界17位)対チュン・ガンイ(香港、世界24位)
佐藤冴香(世界26位)対ヤイン・シェン(中国、世界172位)
山口茜(世界9位)対カースティ・ギルモア(スコットランド、世界35位)
【男子ダブルス】
数野健太・山田和司(世界19位)対リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフイ(中国、世界29位)
ケドレン・キッティヌポン/プアバラヌクロー・デチャポン(タイ、世界54位)対小林優吾・保木卓朗(世界131位)
園田啓悟・嘉村健士(世界22位)対リー・ヤン/リー・ジェフエイ(台湾、世界1170位)
B.スミース・レディ/マヌ・アトリ(インド、世界26位)対クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド、世界32位)
【女子ダブルス】
栗原文音・篠谷菜留(世界39位)対ホワン・メイチン/リュウ・シュウチー(台湾)
ジュワラ・グッタ/アシュウィニ・ポンナッパ(インド、世界15位)対カーラ・ネルテ/ヨハナ・ゴリツェウスキ(ドイツ、世界17位)
福万尚子・與猶くるみ(世界19位)対松尾静香・内藤真実(世界29位)
セリーナ・ピーク/イーフィア・ムスケンス(オランダ、世界8位)対ユー・ヤン/ツォン・チアンシン(中国、世界142位)
【混合ダブルス】
ミハエル・フックス/バージット・ミシェルズ(ドイツ、世界14位)対ロビン・ミドルトン/リーン・チュウ(オーストラリア、世界66位)
ホワン・カイシアン/ホワン・ドンピン(中国、世界98位)対ルー・チアピン/リー・チアシン(台湾)
トビー・グ/アレックス・ブルース(カナダ、世界28位)対ヤッコ・アレンズ/セリーナ・ピーク(オランダ、世界20位)
リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界11位)対ピーター・ケスバウワー/カーラ・ネルテ(ドイツ、世界288位)