マカオオープングランプリ（ＧＰ）ゴールドは１日に各種目の決勝を行い、女子シングルスでインドの18歳、プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手が、上位大会スーパーシリーズ（ＳＳ）の次に位置付けられるＧＰゴールドで今季２勝目を挙げた
シンドゥ選手は2012年７月のアジアジュニア選手権において、準々決勝で中国のスン・ユ選手、準決勝でタイのブサナン・ウンバンルンパン選手、決勝で奥原希望選手と、同世代のライバルを次々に破って優勝している
ロンドン五輪の直後に行われた同年９月のチャイナマスターズＳＳでは、五輪金メダルの中国リ・シュエリ選手を倒す金星を上げベスト４入り。この年の世界ジュニア選手権はケガのため出場しなかったが、今年４月のインドオープンＳＳで再びＳＳベスト４入りを果たすと、５月のマレーシアオープンＧＰゴールドで優勝の栄冠を勝ち取った。そして８月の世界選手権では、ワン・イーハン、ワン・シーシャンという中国のトップ選手２人を倒し、見事に銅メダルを獲得した
３年後のリオデジャネイロ五輪、そして７年後の東京五輪を目指す世界の10代はそれぞれ、ＧＰゴールド以上の大会で既に優勝経験を持つ
◆ラッチャノク・インタノン選手（タイ、18歳、世界３位）： 2010年インドネシアオープンＧＰゴールド、2011年インドオープンＧＰゴールド、2013年世界選手権とインドオープンＳＳとタイオープンＧＰゴールド
◆タイ・ツーイン選手（台湾、19歳、世界９位）： 2011年ＵＳオープンＧＰゴールド、2012年ジャパンオープンＳＳと台湾オープンＧＰゴールド、2013年マレーシアオープンＳＳ
◆プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手（インド、18歳、世界11位）： 2013年マレーシアオープンＧＰゴールドとマカオオープンＧＰゴールド
◆ブサナン・ウンバンルンパン選手（タイ、17歳、世界17位）： 2012年マレーシアオープンＧＰゴールド
◆スン・ユ選手（中国、19歳、世界24位）： 2012年マカオオープンＧＰゴールド
これに対し日本期待の10代の女子３選手の優勝実績は以下の通り
◆大堀彩（17歳、世界64位）： 2013年ロシアオープンＧＰ
◆山口茜（16歳、世界87位）： 2013年ジャパンオープンＳＳ
◆奥原希望（18歳、世界120位）： 2012年カナダオープンＧＰ
それまでタイのインタノン選手が保持していた史上最年少でのＳＳ優勝記録を塗り替えた山口選手の躍進は光るが、それ以外では、シニア大会での実績、ならびに世界ランクの両面で、まだまだ同世代の世界のライバルに追い付いていないのが現状だ
このほかの種目では混合ダブルスで、11月初めの世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得した韓国チェ・ソルギュ／チェ・ユジョン組が決勝まで勝ち進み、シニア大会で初のタイトルを狙ったが、中国ペアに逆転で敗れ、準優勝に終わった
男子シングルスは、故障と兵役義務により、ロンドン五輪の後、６月まで国際大会を離れていた韓国ソン・ワンホ選手が、９月の台湾オープンに続き、今年２つ目のＧＰゴールドのタイトルを手にした
女子ダブルスは、中国タン・ジンフア／バオ・イーシン組が、ペア組み換えで国際大会に本格参戦した10月以降、ダッチオープンＧＰ、デンマークオープンＳＳプレミア、フレンチオープンＳＳ、香港オープンＳＳに続く、５大会連続優勝を果たした
男子ダブルスは、期待されながらこれまで結果が出なかったマレーシアの２番手フーン・ティエンハウ／タン・ウィーキョン組が、第１シードの台湾ツァイ・チアシン／リー・シェンム組にストレート勝ちし、ペアとして国際大会初優勝を遂げた
決勝の結果
【男子シングルス】 ソン・ワンホ（韓国、世界45位）〈21-11,21-15〉スエ・スアンイ（台湾、世界111位）
【女子シングルス】 プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ（インド、世界11位）〈21-15,21-12〉ミッシェル・リ（カナダ、世界30位）
【男子ダブルス】 ツァイ・チアシン／リー・シェンム（台湾、世界８位）〈16-21,19-21〉フーン・ティエンハウ／タン・ウィーキョン（マレーシア、世界10位）
【女子ダブルス】 タン・ジンフア／バオ・イーシン（中国、世界25位）〈21-17,21-15〉ユー・シャオハン／ホワン・ヤチオン（中国、世界99位）
【混合ダブルス】 チェ・ソルギュ／チェ・ユジョン（韓国、世界246位）〈21-17,18-21,17-21〉ルー・カイ／ホワン・ヤチオン（中国）
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