Yuta/Arisa reverses result of last year to clinch maiden Japan OP title

ジャパンオープン(SUPER750)は30日、各種目の決勝が行われ、渡辺勇大・東野有紗が昨年の結果を覆し、自国開催の上位大会で初優勝を遂げた

昨年と同じ顔合わせとなった混合ダブルス決勝は、渡辺・東野がオープニングゲームを落としながら、続く2ゲームを奪い返して逆転勝利。この種目では日本勢史上初、全種目を通じると、10年前に初優勝を遂げた山口茜(13、19、22年)を筆頭に、◆髙橋礼華・松友美佐紀(14、17年)◆奥原希望(15年)◆桃田賢斗(18。19年)◆福島由紀・廣田彩花(18年)◆西本拳太(22年)――と続く、歴代日本人チャンピオンのリストに名を加えた

Arisa and Yuta, celebrating the moment of their victory on the home soil

渡辺・東野は7月の3連戦、カナダオープンでベスト8、韓国オープンでベスト4と徐々に結果を上げてジャパンオープンに入った。今大会ではとりわけ、こちらも昨年と同じ顔合わせになった準決勝で、世界ランク1位のツェン・スウェイ/ホワン・ヤチオンから2019年ワールドツアーファイナル(一次リーグ)以来のストレート勝ちを収めたのが大きかった

2人はこれで今シーズン、「SUPER750」で優勝2回(インド、ジャパン)・準優勝1回(シンガポール)、「SUPER1000」で準優勝2回(マレーシア、インドネシア)。上位大会でしっかり結果を積み重ねている

Another ‘first time’ record as Japanese pair in XD

同じく初優勝を狙い決勝に臨んだ小林優吾・保木卓朗は、ワン・チリン/リー・ヤンに敗れ、2017年の金子祐樹・井上拓斗に並ぶ準優勝。男子ダブルスはジャパンオープンで唯一、日本勢が獲れていないタイトルとして残った

Takuro / Yugo’ shot was landed just outside of the court

ただ、五輪レースがスタートした5月初め、2人が BadPaL に語っていた戦い方に照らすと、とりわけ、ともにベスト8だった「SUPER500」2連戦、カナダオープンと韓国オープンの後、1つグレードが上の「SUPER750」で準優勝。長丁場を戦っていく上で重要、と指摘していたメリハリのきいた好成績を収めている

一方、2年前の東京五輪で金メダルを獲得後、互いのケガなどもありこれまで無冠できた台湾の2人は、東京を「幸運な場所」と呼び、ここから、現在の18位からトップ8入りを狙っていきたい意向を示した

女子シングルスでは、アン・セヨンがホー・ビンジャオをストレートで退け、今シーズン「SUPER750」3勝目。決勝進出時点で既に確定していた、8月1日付世界ランキングで山口茜を抜き初めて1位の座に着くことへ、自ら花を添えた。試合後には、徐々に実感が湧いてきていることを明かした。アン・セヨンの前に長く韓国のエースとして活躍した現コーチ、ソン・ジヒョン(最高世界ランク2位)も超える

AN SeYoung to be new World no.1, beyond Akane and even SUNG JiHyun

男子シングルスは現世界ランク1位のビクター・アクセルセンが、準決勝に勝利した後、BadPaL に「ひとつ抜け出たアクセルセンに追いつくべく取り組んでいる」と語っていた同9位のジョナタン・クリスティを寄せ付けず、タイトルを手にした

上位大会で優勝を重ねることで、2位以下を引き離し皆に追いかけられる現在の状況についてどう思うかアクセルセンに聞くと、変わらずどこまで強くなれるか自らのポテンシャルを高めることに注力していると強調した。なお、決勝進出を決めた時点では BadPaL の取材に対し、過去のリン・ダンやリー・チョンウェイらとの対戦経験を活かしていると語っていた

World no.1 Viktor denied Jonatan’s challenge

女子ダブルスは、準決勝でそれぞれ福島由紀・廣田彩花、永原和可那・松本麻佑に勝って決勝に進んだ中国と韓国のペアが激突。結果は、キム・ソヨン/コン・ヒヨンが前週、韓国OP決勝で敗れたチェン・チンチェン/ジア・イーファンにストレート勝ちし、2019年以来4年ぶり2度目のジャパンオープン優勝を決めた

キム・ソヨンの結婚などあり、「それぞれに強みがあり、自分たちの立ち位置を順位つけるのは難しい」と語るほかの韓国ペアの後塵を拝することもあった東京五輪銅メダリストだが、今年に入り、全英オープン(SUPER1000)、タイオープン(SUPER500)に次ぐワールドツアー3勝目。調子も結果も上げてきている

KIM / KONG beat World no.1 Chinese pair in straight games

準決勝(29日)の結果

【男子シングルス】

ビクター・アクセルセン(デンマーク、第1シード)<21-11,21-11>奈良岡功大(第4シード)

ジョナタン・クリスティ(インドネシア、第5シード)<21-15,13-21,21-16>ラクシャ・セン(インド)

【女子シングルス】

ホー・ビンジャオ(中国、第5シード)<13-21,21-19,21-9>グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア、第7シード)

アン・セヨン(韓国、第2シード)<21-17,21-12>タイ・ツーイン(台湾、第4シード)

【男子ダブルス】

ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第1シード)<19-21,10-21>ワン・チリン/リー・ヤン(台湾)

小林優吾・保木卓朗(第5シード)<21-10,21-15>リュウ・ユーチェン/オウ・シュアンイ(中国、第8シード)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)<21-19,21-18>福島由紀・廣田彩花(第8シード)

キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第4シード)<14-21,21-13,21-10>永原和可那・松本麻佑(第5シード)

【混合ダブルス】

ツェン・スウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<18-21,17-21>渡辺勇大・東野有紗(第3シード)

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第2シード)<21-10,19-21,21-19>フォン・イェンジュ―/ホワン・ドンピン(中国、第4シード)

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決勝(30日)の結果

【男子シングルス】ビクター・アクセルセン(デンマーク、第1シード)<21-7,21-18>ジョナタン・クリスティ(インドネシア、第5シード)

Viktor and Jonatan

【女子シングルス】アン・セヨン(韓国、第2シード)<21-15,21-11>ホー・ビンジャオ(中国、第5シード)

AN SeYoung and HE BingJiao

【男子ダブルス】小林優吾・保木卓朗(第5シード)<19-21,13-21>ワン・チリン/リー・ヤン(台湾)

ChiLin / Yang and Takuro / Yugo

【女子ダブルス】チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)<17-21,14-21>キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第4シード)

SoYeong / HeeYong and Yifan / QingChen

【混合ダブルス】デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第2シード)<21-17,16-21,15-21>渡辺勇大・東野有紗(第3シード)

Yuta /Arisa and Sapsiree / Dechapol

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