No Japanese into semi at German OP for first time since 2011

1月のインド3連戦を回避した日本チームにとっての今シーズン、ワールドツアー開幕戦、ドイツオープン(SUPER300)が8日からスタートした。ただ3回戦まで終えて、日本選手は全員敗退。前回3種目制覇などこれまで好結果を残し続けてきたこの大会で、2011年以降初めて、誰も準決勝に残れないという厳しい結果に終わった

翌週に控える全英オープン(SUPER1000)を見据え、「SUPER300」ながら一部を除くA代表主体で臨んだ日本チーム。まず1回戦で、同国対決の結果、桃田賢斗と渡辺勇大・東野有紗が消えた。2回戦では山口茜、志田千陽・松山奈未もそれぞれ中国選手、韓国ペアに敗れて、準々決勝に進むことができたのは、西本拳太髙橋沙也加小林優吾・保木卓朗竹内義憲・松居圭一郎のみ

このうち世界ランク40位の竹内・松居は、今大会でのランキングポイントの上乗せが不可欠。2回戦でホスト国ドイツのエースペア、マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(世界16位)に第2ゲーム、マッチポイント(18-20)まで追い込まれながら24-22で切り返し、ファイナルゲームも21-19と競り勝ち、ひとつ結果を得た。ただ準々決勝では、東京五輪銀メダル獲得後、パートナーのリ・ジュンフェイが代表を引退したため新たなペアリングを探るリュウ・ユーチェン率いる中国ペアに力及ばず敗れ、課題も持ち帰ることに

シングルス陣は、初戦で桃田から国際舞台では通算2つ目となる白星を挙げた西本、2回戦でタイ・ツーインに初めて勝利した髙橋沙が、その勢いをかってさらなる勝ち上がりを狙った。しかし、それぞれ、タイのクンラウット・ヴィティサン、中国ツァン・イーマンに僅差で敗退。ベスト4入りは果たせなかった

そして日本勢「最後の砦」としてコートに立ったのが、男子ダブルス世界チャンピオンの小林・保木。昨年11~12月のインドネシア・バリ3連戦では対戦した2大会続けてオープニングゲームを落とした後、逆転で勝っているデンマークのアナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプにここでも24-26と先制される。ただ、これで気持ちが切れないのが今の日本のエースペアの強み。第2ゲームは14-19の劣勢を21-19とひっくり返すと、ファイナルゲームも先行を許すが後半追い上げ21-21まで詰める。が、この日は一歩届かず、昨年10月フレンチオープンと同じ準々決勝敗退に終わった。ちなみに、フレンチオープン後に出場した4つの大会の成績は、優勝3回、準優勝1回。16日に開幕する全英オープンでの巻き返しが期待される

Just not Takuro/Yugo’s day @archives

日本チームにとってドイツオープンは、2014、2018、2019年に3種目を制するなど、長く好結果を残してきた国際大会のひとつ。ただ今回、準々決勝で全員姿を消したことで、2011年から続いていた「準決勝以上進出」の連続記録は途絶えた

対照的に、今大会からツアーに本格復帰してきた中国チームは、女子シングルス3人、男子ダブルス2ペア、女子ダブルス2ペア、混合ダブルス1ペアを、各種目準決勝4枠内にしっかり入れてきた

また、男子シングルスの準決勝には、感染拡大の影響から国・地域によって様々な制約がかかる中、限定的な参加者で開催されてきた昨年までの大会で活躍してきた、ある意味、お馴染みの顔が残った

準々決勝(11日)の日本選手結果

【男子シングルス】

西本拳太<21-19,18-21,18-21>クンラウット・ヴィティサン(タイ)

【女子シングルス】

髙橋沙也加<19-21,19-21>ツァン・イーマン(中国)

【男子ダブルス】

小林優吾・保木卓朗(第1シード)<24-26,21-19,21-23>アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ(デンマーク、第5シード)

竹内義憲・松居圭一郎<12-21,16-21>リュウ・ユーチェン/オウ・シュエンイ(中国)

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準決勝(12日)の対戦カード

【男子シングルス】

ビクター・アクセルセン(デンマーク、第1シード)対ラクシャ・セン(インド)

リー・ヅージア(マレーシア、第5シード)対クンラウット・ヴィティサン(タイ)

【女子シングルス】

チェン・ユーフェイ(中国、第3シード)対ツァン・イーマン(中国)

アン・セヨン(韓国、第4シード)対ホー・ビンジャオ(中国)

【男子ダブルス】

アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ(デンマーク、第5シード)対リュウ・ユーチェン/オウ・シュエンイ(中国)

ヌル・イズディン/ゴー・ジーフェイ(マレーシア)対ホー・ジティン/ツォウ・ハオドン(中国)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)対ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第6シード)

ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、第7シード)対ツェン・ユー/ツァン・シュシエン(中国)

【混合ダブルス】

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第1シード)対アダム・ホール/ジュリー・マクファーソン(スコットランド)

マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第5シード)対オウ・シュエンイ/ホワン・ヤチオン(中国)

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