USオープン(SUPER300)決勝、志田千陽・松山奈未が前週カナダオープンで敗れていた韓国ペアをストレートで破り、今シーズン初優勝。ここまで鬼門と化していた「韓国戦」に打ち勝った

志田・松山は今年、前週までに6つの国際大会に出場し、4大会で韓国ペアに黒星を喫した。これには決勝に進んだ2大会も含まれる
2月のスペインマスターズ決勝は現在、韓国3番手につけるキム・ソヨン/コン・ヒヨン、3月のスイスオープン決勝では同2番手のチャン・イエナ/チョン・ギョンウンにそれぞれ敗れ、優勝を逃していた
今シーズン7つ目の大会で、3度目の決勝となったUSオープン最終日の相手は、前週カナダオープンの準々決勝でストレート負けしたチョン・ギョンウン/ペク・ハナ。接戦が予想されたが、この日は日本ペアが終始優位に立つ。とりわけ第2ゲームは、前半11-4と圧倒。後半も17-8とリードを広げ、その後、差を詰められるも、追いつかれることなく勝ち切った
この勝利は、日本5番手の志田・松山だけでなく、B代表女子ダブルス陣に、2019年ワールドツアー初タイトルをもたらした。なお、A代表は今シーズンここまで、◆永原和可那・松本麻佑:1勝(シンガポールオープン<SUPER500>)◆福島由紀・廣田彩花:2勝(マレーシアマスターズ<SUPER500>、オーストラリアンオープン<SUPER300>)◆高橋礼華・松友美佐紀:1勝(インドネシアマスターズ<SUPER500>)――を挙げている
女子シングルスは、準優勝に終わったカナダオープンから2週連続で決勝に挑んだ中国の19歳ワン・ジュ―イが韓国キム・ガウンを破り、2月のオーストリアンインターナショナルチャレンジに続くシーズン2勝目、ワールドツアー初優勝を遂げた
男子シングルスと混合ダブルスでは台湾勢が躍進。19歳リン・チュンイとペアとして4戦目のリー・ジェフエイ/シュー・ヤチンが、それぞれ予選出場から頂点に立った
一方、男子ダブルスは、第2シードの台湾リー・ヤン/ワン・チリンとのフルゲームにもつれる接戦を、腰を痛めたワン・チリンの途中棄権により拾う形となった韓国コ・ソンヒョン/シン・ベクチョルが勝利。4月の大阪インターナショナルチャレンジ、6月のオーストラリアンオープンに次ぐ今シーズン3勝目で、世界ランクを現在の28位から20位前後に上げてくる
決勝の結果
【男子シングルス】タノンサク・センソンブーンスク(タイ)<10-21,13-21>リン・チュンイ(台湾※予選勝ち上がり)
【女子シングルス】キム・ガウン(韓国、第3シード)<18-21,19-21>ワン・ジュ―イ(中国※予選勝ち上がり)
【男子ダブルス】リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第2シード)<13-21,21-17,3-6棄権>コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル(韓国、第6シード)
【女子ダブルス】志田千陽・松山奈未(第1シード)<21-16,21-16>チョン・ギョンウン/ペク・ハナ(韓国、第5シード)
【混合ダブルス】トム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリュー(フランス、第4シード)<17-21,17-21>リー・ジェフエイ/シュー・ヤチン(台湾※予選勝ち上がり)