アジア団体選手権準々決勝、日本女子は台湾を３種目続けてのストレート勝ちで退け、ベスト４入りを果たすとともに、５月にタイ・バンコクで開催されるユーバー杯の出場権の自力獲得に成功した。一方、男子はインドネシアに敗れベスト８どまり。トマス杯出場権の自力獲得はならなかった
今大会初めて、女子シングルスに山口茜、奥原希望両選手を揃えたオーダーを組んだ日本チーム、２人の間にダブルスのエース、高橋礼華・松友美佐紀組をはさんだ最初の３種目であっさり勝負を決めた
開催国であるマレーシアの金曜日（イスラムの礼拝の日）に配慮し、女子の試合は、午前８時30分からと準々決勝としては通常より早い時間からのスタートとなったが、チームランク１位で今大会第１シードに入った日本は、女子シングルス世界１位のタイ・ツーイン選手を欠く台湾を寄せ付けなかった
準々決勝ほかの３試合はそれぞれ、インドネシア、中国、韓国が勝ち、日本を含めた計４チームが、規定に照らして５月の女子国・地域別対抗戦ユーバー杯への出場権をまず確保した。ただ、このうち中国は前回、2016年ユーバー杯・中国昆山大会で優勝しており、ディフェンディングチャンピオンとして出場資格を確保していた
一方、日本男子は一次リーグ、最終日に韓国に敗れＷ組を２位で通過した関係で、決勝トーナメント初戦（準々決勝）は、Ｄ組１位のインドネシアとぶつかった。このところ昇り調子にあるシングルス陣の奮起が期待されたが、西本拳太、坂井一将両選手ともにファイナルゲームまで持ち込んだものの、力及ばず敗れた
西本選手の後、２番手として登場した第１ダブルスの園田啓悟・嘉村健士組も、インドネシアがペアを組み替え前日から起用したモハンマド・アーサン／ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組にストレート負け。今大会優勝候補最右翼に、一矢報いることは叶わなかった
男子の準決勝勝ち上がりは、インドネシアのほか、中国、マレーシア、韓国。
一方、男女ともにこの日敗れ、準決勝に届かなかったタイだが、ホスト国として自動的にトマス・ユーバー杯出場資格は得られる（※）
※トマス・ユーバー杯の出場権獲得の仕組みと途中状況については、アジア団体選手権終了後に説明する
準々決勝の結果
◆女子
①日本（Ｗ組１位）３－０台湾（Ｘ組２位）
（第１シングルス）山口茜（世界２位）＜２１-9,２１-12＞パイ・ユーポ（世界21位）
（第１ダブルス）高橋礼華・松友美佐紀（世界２位）＜２１-13,２１-14＞スー・ヤチン／ウ・ティジュン（世界22位）
（第２シングルス）奥原希望（世界７位）＜２１-17,２１-19＞リー・チアシン（世界26位）
（第２ダブルス）福島由紀・廣田彩花（世界４位）＜打ち切り＞フン・シーハン／チアン・カイシン（世界39位）
（第３シングルス）佐藤冴香（世界13位）＜打ち切り＞チアン・メイフイ（世界40位）
②インドネシア（Ｚ組１位）３－１インド（Ｗ組２位）
③タイ（Ｙ組１位）１－３中国（Ｚ組２位）
④韓国（Ｘ組１位）３－０マレーシア（Ｙ組２位）
◆男子
①中国（Ａ組１位）３－１インド（Ｄ組２位）
②マレーシア（Ｃ組１位）３－０香港（Ａ組２位）
③韓国（Ｂ組１位）３－１タイ（Ｃ組２位）
④インドネシア（Ｄ組１位）３－０日本（Ｂ組２位）
（第１シングルス）ジョナタン・クリスティ（世界13位）＜２１-11,20-２２,２１-13＞西本拳太（世界21位）
（第１ダブルス）モハンマド・アーサン／ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ（世界ランクなし）＜２１-17,２１-15＞園田啓悟・嘉村健士（世界５位）
（第２シングルス）アンソニー・シニスカ・ギンティン（世界９位）＜21-２３,２１-14,２１-17＞坂井一将（世界16位）
（第２ダブルス）ヘンドラ・セティアワン／ライアン・アグン・サプトロ（世界273位）＜打ち切り＞運動大由・渡辺勇大（世界32位）
（第３シングルス）イーサン・マウラナ（世界39位）＜打ち切り＞桃田賢斗（世界49位）
準決勝の対戦カード
◆男子
中国（Ａ組１位）対マレーシア（Ｃ組１位）
韓国（Ｂ組１位）対インドネシア（Ｄ組１位）
◆女子
日本（Ｗ組１位）対インドネシア（Ｚ組１位）
韓国（Ｘ組１位）対中国（Ｚ組２位）
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