
ニュージーランド(NZ)オープングランプリ(GP)ゴールドは5日、オークランドで各種目の準決勝が行われ、川上紗恵奈選手と櫻本絢子・髙畑祐紀子組が決勝に進み、最終日、それぞれ第1シードからタイトル奪取を狙う
川上選手の準決勝の相手は2年前、17歳で初めてシニアのタイトルを手にしたこの大会に続いて、2つ目のタイトル獲得を果たしたベトナムオープンGPの決勝で破ったインドネシアのフィトリアニ選手。第1ゲームを先取するが、今大会第2シードに入ったインドネシア1番手に第2ゲームを奪われ試合はふりだしに。それでも、ファイナルゲームは競り合いの中、川上選手がフィトリアニ選手に追いつかれることはあっても決してリードを許さず、21-17で振り切り、4月のチャイナマスターズ(準優勝)、6月の台湾オープン(優勝)に続く今シーズン3度目のGPゴールド決勝進出を決めた
川上選手は今大会、2回戦で前週アジアジュニア選手権を制したハン・ユエ選手、準々決勝で同じくアジアジュニアに出場したウェイ・ヤシン選手と中国の17歳2人をきっちりストレートで退けベスト4入り。この日のフィトリアニ選手も世界ランクは上位ながら、台湾オープン優勝後、BadPaL に対し、あらためて「東京五輪を狙っていく」と明言した川上選手にとっては、とりこぼしてはいけない相手。これら勝つべき相手にしっかり勝って進んだ決勝で初めて顔を合わせる第1シード、世界ランク9位のラッチャノク・インタノン選手こそ、上を目指すには倒さなければならない相手だ

女子ダブルスでは、準々決勝でファイナルゲーム15-19の劣勢をひっくり返して準決勝に進んだ櫻本・髙畑組が、前週行われたアジアジュニア選手権で準優勝した中国の17歳ペア、シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン組と対戦。第1ゲームを手こずりながらも23-21で競り勝つと、第2ゲームは中国のU19(19歳未満)代表をきっちり抑えて、ストレート勝ち。大会最終日に残った
櫻本、髙畑の2人は昨年7月のベトナムオープンGPからペアとして国際大会を回りはじめ、今回が9大会目。GPゴールドは昨年12月の韓国マスターズに次ぐ2大会目で、決勝進出を果たした。決勝では、6月のスペインインターナショナルチャレンジに次ぐ国際大会2勝目、そしてGPゴールド初優勝をかけ、第1シード、マレーシアのウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン組を倒しにかかる
なお今大会では、女子シングルスと女子ダブルスのほか、男子シングルスの台湾ワン・ツーウェイ選手、男子ダブルスの台湾チェン・フンリン/ワン・チリン組と、4種目で第1シードが決勝まで勝ち上がった
準決勝の結果
【男子シングルス】
ワン・ツーウェイ(台湾、世界12位)<21-11,21-12>リン・ユーシエン(台湾、世界48位)
スー・ジェンハオ(台湾、世界31位)<12-21,19-21>リー・チュクイウ(香港、世界88位)
【女子シングルス】
ラッチャノク・インタノン(タイ、世界9位)<21-13,21-17>ハンナ・ラマディニ(インドネシア、世界40位)
フィトリアニ(インドネシア、世界22位)<12-21,21-17,17-21>川上紗恵奈(世界29位)
【男子ダブルス】
チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾、世界12位)<21-13,21-15>モー・レザ・パーレビ・イスファハニ/ケナス・アディ・ハルヤント(インドネシア、世界86位)
テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、世界23位)<21-19,21-11>ホー・ジティン/タン・チアン(中国、世界116位)
【女子ダブルス】
ウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン(マレーシア、世界14位)<21-18,13-21,21-13>グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、世界89位)
櫻本絢子・髙畑祐紀子(世界45位)<23-21,21-13>シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン(中国、世界172位)
【混合ダブルス】
サワン・セラシン/セトヤナ・マパサ(オーストラリア、世界50位)<25-23,21-18>ツォウ・ハオドン/シュー・ヤ(中国、世界236位)
ロナルド・アレキサンダー/ア二サ・サウフィカ(インドネシア、世界262位)<21-9,19-21,21-6>ワン・チリン/チェン・ウェンディ・スアンユ(台湾/オーストラリア、世界ランクなし)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 ワン・ツーウェイ(台湾、世界12位)対リー・チュクイウ(香港、世界88位)
【女子シングルス】 ラッチャノク・インタノン(タイ、世界9位)対川上紗恵奈(世界29位)
【男子ダブルス】 チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾、世界12位)対テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、世界23位)
【女子ダブルス】 ウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン(マレーシア、世界14位)対櫻本絢子・髙畑祐紀子(世界45位)
【混合ダブルス】 サワン・セラシン/セトヤナ・マパサ(オーストラリア、世界50位)対ロナルド・アレキサンダー/ア二サ・サウフィカ(インドネシア、世界262位)