World no.2 Danish women and another Japanese invited to FDG Cup in Manila

フィリピン・マニラ首都圏で毎年恒例の「FDGカップ」が開催され、ゲストとして女子ダブルス世界ランク2位、デンマークのクリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組。それに、日本人で2人目となる田児賢一選手が招かれ、ショッピングモール内の特設コートでエキシビションマッチを行った

2004年の創設から今年で14回目を数えるこの大会に日本人が招待されるのは、2年前の藤井瑞希選手に続くもの。アジアを中心に世界トップが多くフィリピンを訪れる中、新しいことに慎重な姿勢を見せる日本選手の来訪は、待望されながらなかなか実現しなかったが、ようやく2人目にこぎつけた

FDGカップのエキシビションには、大会スローガン「Where The Best of The World Come to Play」の通り、◆マレーシアのリー・チョンウェイ選手(2008年北京・12年ロンドン・16年リオデジャネイロ五輪連続銀メダル、前世界1位)◆韓国のイ・ヨンデ選手(08年北京五輪金メダル・12年ロンドン五輪銅メダル、元世界1位)◆インドネシアのタウフィック・ヒダヤット元選手(04年アテネ五輪金メダル、元世界1位)◆デンマークのピーター・ゲード元選手(01年世界選手権セビリア大会銀メダル、元世界1位)◆中国のワン・リン元選手(10年世界選手権パリ大会金メダル、元世界1位)とワン・シン元選手(元世界1位)◆日本の藤井瑞希選手(ロンドン五輪銀メダル、元世界3位)――ら、各国・地域を代表するトップばかり招かれている

大会の顔である、不動産開発、ショッピングモール・ホテル運営などを手掛けるフィリピン上場企業ロビンソンズランドのフレデリック・D・ゴー社長兼最高執行責任者(COO)は今回、田児選手の置かれている現状を認識した上で迎え入れ、エキシビションマッチという許される範囲の活動機会を提供した。田児選手もこの好意に応えるべく、コート内では高い技術と同時に楽しませるプレーで盛り上げ、コート外では子どもたちを中心とした地元のファンと積極的に交流した

エキシビションについては、カミラ・リタ・ユール選手が、「3人でチームを組んで各国を回ろう」と冗談めかして話すほど、息の合ったものとなり、ゴー社長をはじめ運営者側からも、「非常に良かった」と高評価を得た

田児選手はまた、エキシビションを含む大会最終日の全日程終了後、ホテルのボールルームに会場を移して行われた表彰式典にもゲストとして参加。翌週に控えるインドネシアオープンスーパーシリーズ(SS)プレミア出場のため先にフィリピンを離れたデンマークペアが不在の中、ゴー社長らの要望に応えて、1人でプレゼンターの役目も果たした

FDGカップは元々、ロビンソンズランドの関連・取引会社の社員の健康促進と親睦を目的とした大会で、それに付随するアトラクションの1つとして世界トップを招いたエキシビジョンマッチを始めた。その後、年々高まる周囲の要望に応える形で、ナショナルチームのメンバーから一般の選手まで参加できるオープントーナメントを併設した

ダブルスは地元選手と組まなければならないといった条件は付くものの、オープントーナメントには外国人の出場も認められている。今回は、フランス、ロシア、韓国、台湾、中国、インドネシア、マレーシア、タイ、インドと、9つの国・地域から参戦があり、国際色豊かな大会となった

決勝の結果(オープンクラスのみ)

【男子シングルス】 イマム・アディ・アドマジャ(インドネシア)〈21-10,21-17〉ファジャリ・ヤント・サエアン(インドネシア)

【女子シングルス】 アイラ・マエ・ニコル・アルボ(フィリピン、第3シード)〈16-21,2-11棄権〉ビアンカ・イサベル・カルロス(フィリピン、第4シード)

【男子ダブルス】 ピーター・ガブリエル・マグナイエ/アルビン・モラダ(フィリピン、第1シード)〈22-24,21-10,21-17〉フィリップ・ジョパー・エスクエタ/カルロス・アントニー・カヤナン(フィリピン、第2シード)

【女子ダブルス】 ビアンカ・イサベル・カルロス/オルガ・モロゾワ(フィリピン/ロシア)〈21-17,14-21,21-15〉チャネル・ルノド/デビ・ティカ・ぺルマタサリ(フィリピン/インドネシア)

【混合ダブルス】 アルビン・モラダ/アリッサ・イサベル・レオナルド(フィリピン、第1シード)〈21-12,18-21,21-13〉クリスティアン・ベルナルド/オルガ・モロゾワ(フィリピン/ロシア)

Leave a comment