スディルマン杯２日目、上位４チームの中で唯一、初日に試合のなかったデンマークが勝ち、中国、韓国、日本に次いで初戦を白星で飾った
デンマークにとって、第１種目の混合ダブルスを取れたのが大きかった。ヨアキム・フィッシャー・ニールセン／クリスティナ・ペダーセン組は、対戦相手となったインドのサトウィクサイラジ・ランキレディ／アシュウィニ・ポンナッパ組にファイナルゲーム途中逆転を許し、16-17とリードされる。ただ、流れをつかみかけた大事な場面で、インドが大抜擢した昨年の世界ジュニア混合ダブルスベスト８、2000年生まれの若いランキレディ選手が簡単なミスをするなど崩れ、その機を逃さず畳み掛けた経験豊富なデンマークペアが一気に押し切った
ポンナッパ選手は試合後、「サトウィク（ランキレディ選手）はいいプレーをしたが、最終盤、経験の差が勝敗を分けた」と敗因を語った。また勝ったペダーセン選手は、第２ゲーム以降、勢いを増してきたインドペアに対応するのに苦慮したことを認めた上で、「最後はどちらがより強く勝ちたいと思ったかの違い」とコメントした
インドは、最終種目の女子ダブルスでもギリギリまで踏ん張る。アシュウィニ・ポンナッパ／ネラクリヒ・シキ・レディ組が世界２位のクリスティナ・ペダーセン／カミラ・リタ・ユール組にファイナルゲーム16-20と追い詰められた状況から５連続得点を決め、マッチポイントを奪い返して見せる。しかし反撃もここまで。デンマークが誇るリオデジャネイロ五輪銀メダリストが続く３点を連取して勝負を決した
この結果、インドは、今大会、中国７連覇阻止の大本命を相手に善戦したものの、女子シングルスのエース、プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手が挙げた１勝にとどまった。ただ敗れはしたものの、ダブルス２種目に出場したポンナッパ選手は身体能力、競技力の高さをあらためて示した
初日に試合のあった中国、韓国、日本に続き、デンマークが勝利したことで、第１～４シードはそろって白星発進となった
このうち中国の属するＡ組、韓国が入るＢ組ではこの日、それぞれ香港とロシアが２敗目を喫し一次リーグ敗退が決まったことで、Ａ組から中国とタイ、Ｂ組から韓国と台湾が、決勝トーナメント（準々決勝）進出を既に確定させている
デンマークチーム一次リーグ初戦の結果
◆デンマーク（１勝）４―１インド（１敗）
【混合ダブルス】 ヨアキム・フィッシャー・ニールセン／クリスティナ・ペダーセン（世界６位）〈21-15,16-21,21-17〉サトウィクサイラジ・ランキレディ／アシュウィニ・ポンナッパ（世界ランクなし）
【男子シングルス】 ビクター・アクセルセン（世界３位）〈21-12,21-7〉アジャイ・ジャヤラム（世界13位）
【男子ダブルス】 マシアス・ボー／カールステン・モゲンセン（世界２位）〈21-17,21-15〉B.スミース・レディ／マヌ・アトリ（世界25位）
【女子シングルス】 リネ・ケアースフェルト（世界26位）〈18-21,6-21〉プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ（世界４位）
【女子ダブルス】 クリスティナ・ペダーセン／カミラ・リタ・ユール（世界２位）〈18-21,21-15,23-21〉アシュウィニ・ポンナッパ／ネラクリヒ・シキ・レディ（世界28位）
大会２日日の結果（※太字はこの日の勝者）
◆グループ１
【Ａ組】 タイ（１勝）３―２香港（２敗＝一次リーグ敗退）、中国（１勝）
【Ｂ組】 台湾（１勝）４―１ロシア（２敗＝一次リーグ敗退）、韓国（１勝）
【Ｃ組】 日本（１勝）、ドイツ（１敗）、マレーシア（―）
【Ｄ組】 デンマーク（１勝）４―１インド（１敗）、インドネシア（―）
◆グループ２
【Ａ組】 ベトナム（１勝）、カナダ（１勝）、ニュージーランド（１敗）、スコットランド（１敗）
【Ｂ組】 シンガポール（１勝）５―０オーストリア（１敗）、オーストラリア（１勝）４―１アメリカ（１敗）
◆グループ３
【Ａ組】 マカオ（１勝）５―０グアム（２敗）、ニューカレドニア（１勝）
【Ｂ組】 スリランカ（２勝）５―０タヒチ（２敗）、スロバキア（２勝）５―０フィジー（２敗）
BadPaL 