
SSパープルリーグ18日目、2位のプチョンユナイテッドBCと3位のプタリンBCの直接対決は、田児賢一選手の所属するプタリンが踏ん張り、今リーグ全体を通じて初の引き分け。順位の入れ替えがないまま、それぞれリーグ最終戦を迎える

2位浮上のためにはこの試合、5ゲーム以上の差をつけて勝つ必要があるプタリンは、田児選手からスタート。相手は国際大会での経験豊富なマレーシアのチョン・ウェイフェン選手で、厳しい戦いになることが予想された。しかし第1ゲームを9-10から逆転で奪うと、チームメイトやクラブサポーターの声援を背に第2ゲームも連取。流れを掌握して入った第3ゲームは序盤からリードを保って10-7とマッチポイント。ストレート勝ち目前に迫った
ところがここから4連続失点を喫してしまい、今リーグ出場6戦目で初めてゲームを落としたところで時間切れにより試合終了。田児選手は試合後、自分の試合を初めて視察に来たクラブオーナーをはじめとするサポーターが「ストレート勝ちを期待していたことは分かっていた」と述べ、プレッシャーがあったと認めた

ストレート勝ちを逃したとはいえ、田児選手の6連勝でプタリンは先行する。しかし女子シングルス、男子ダブルスを続けて落とし、ゲームカウント3対7とリードを許す。ここで登場したのが昨年末以来の出場となる中国ツァオ・ユンレイ選手。この日19歳の誕生日を迎えたマレーシアのチェン・タンジエ選手をうまく引っ張りながら、リオデジャネイロ五輪銀メダルのゴー・リュウイン選手を擁するプチョンユナイテッドのマレーシアペアを破り、6対8として最終種目につなげる
既に順位逆転の可能性は消えたが、プタリンのイスカンダー・ズルカマイン・ザイヌディン選手はこれ以上、ゲーム差を広げられないためにも負けられない。ただ、対するのは、プチョンユナイテッドが満を持して投入したエース、台湾チョウ・ティエンチェン選手で情勢は極めて不利。第1ゲームを失うが、そこからチームのけん引役としての意地を見せ、逆転勝ちで9対9の引き分けに持ち込んだ
もうひと試合は、韓国イ・ヒョンイル選手をエースに据えるムアルBCがこの日も大差で勝利。8試合の獲得ゲーム総数を92に伸ばし、引き分けに終わった2位プチョンユナイテッド(86)と3位プタリン(82)との差を広げて、暫定首位を守った
18日目の結果
◆プチョンユナイテッドBC(6勝1敗1分け)9―9プタリンBC(4勝3敗1分け)
【男子シングルス(第2)】 チョン・ウェイフェン(マレーシア)1〈10-11,8-11,11-10※30分打ち切り〉2田児賢一(日本)
【女子シングルス】 パン・ルー(中国)3〈11-3,11-10,11-10〉0リム・インフン(マレーシア)
【男子ダブルス】 リー・ヤン/オン・ユーシン(台湾/マレーシア)3〈7-11,11-7,11-9,9-8※30分打ち切り〉1アンドレイ・アディスティア/アグリピンナ・プリマ・ラマント(インドネシア)
【混合ダブルス】 リム・キムワー/ゴー・リュウイン(マレーシア)1〈9-11,6-11,11-6,10-11〉3チェン・タンジエ/ツァオ・ユンレイ(マレーシア/中国)
【男子シングルス(第1)】 チョウ・ティエンチェン(台湾)1〈11-5,9-11,9-11,3-5〉3イスカンダー・ズルカマイン・ザイヌディン(マレーシア)
◆ムアルBC(6勝2敗)14―4バングサホークスBC(1勝7敗)
【男子シングルス(第2)】 タン・チュンシーン(マレーシア)3〈11-3,11-8,11-2〉0チアン・チンヨン(マレーシア)
【女子シングルス】 ルシディナ・アンタルダユ・リオディンギン(インドネシア)3〈11-4,11-8,11-7〉0リー・インイン(マレーシア)
【男子ダブルス】 フーン・ティエンハウ/テオ・コクシアン(マレーシア)2〈8-11.9-11,11-7,11-5,3-6※30分打ち切り〉3イルファン・ファディラー/モハマド・シャズミ・イドハム(インドネシア/マレーシア)
【混合ダブルス】 チャン・ペンスーン/イ・ヒョジョン(マレーシア/韓国)3〈10-11,11-6,11-9,11-4〉1ペイ・ティエンイー/ジョイス・チューン(中国/マレーシア)
【男子シングルス(第1)】 イ・ヒョンイル(韓国)3〈11-3,11-3,11-4〉0トミ・アジザン・マーブブ(インドネシア)