
フレンチオープンSS準決勝、2014、15年と世界ジュニア選手権を連覇した中国チェン・チンチェン/ジア・イーファン組が、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華・松友美佐紀組を破る番狂わせ。初めてSS決勝に進んだ
ともに1997年6月生まれの19歳ペアは今大会、2回戦で昨年末のSSファイナルを制した中国ルオ・ユー/ルオ・イン組を破ったのに続いて、準々決勝ではリオ五輪で銀メダルを手にしたクリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組にストレート勝ち。この日は、リオの金メダリストに第1ゲームを奪われる。第2ゲームは終盤の競り合いから先にゲームポイント(20-19)を握るが、これを含む合わせて4つのゲームポイントをかわされる。それでも、逆に高橋・松友組につかまれた4つのマッチポイント(20-21,22-23,25-26,26-27)を凌ぎ29-27でこのゲームを取り返すと、ファイナルゲームは出だしから1度もリードを許さず、世界ランク1位との約1時間40分に及ぶ接戦を勝ち抜けた
この日は女子ダブルス以外にも、◆男子シングルスでシー・ユーチ選手(96年2月生まれ)◆女子シングルスでホー・ビンジャオ選手(97年3月生まれ)◆混合ダブルスでツェン・シウェイ(97年2月生まれ)/チェン・チンチェン組――と、中国の19~20歳がそろって勝ち、決勝進出。大会最終日、男子シングルスのシー選手と女子ダブルスのチェン/ジア選手はSS初優勝、女子単ホー選手と混合複ツェン/チェン組は、9月のジャパンオープンに次ぐ2つ目のSSタイトル獲得に挑む
準決勝の結果
【男子シングルス】
シー・ユーチ(中国、世界19位)〈21-7,21-15〉スー・ジェンハオ(台湾、世界24位)
ウン・カロン(香港、世界11位)〈17-21,15-21〉イ・ヒョンイル(韓国、世界17位)
【女子シングルス】
スン・ユ(中国、世界9位)〈19-21,15-21〉ツァン・ベイウェン(アメリカ、世界19位)
ソン・ジヒョン(韓国、世界8位)〈25-27,17-21〉ホー・ビンジャオ(中国、世界11位)
【男子ダブルス】
リッキー・カランダ・スワルディ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界14位)〈18-21,21-17,19-21〉ボディン・イサラ/ニピトポン・プアンプアぺト(タイ、世界20位)
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界9位)〈21-19,21-17〉アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、世界19位)
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-16,27-29,15-21〉チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界14位)
チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界7位)〈21-14,21-17〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界314位)
【混合ダブルス】
コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界1位)〈21-18,21-19〉ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界3位)
ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界10位)〈21-15,21-19〉ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界ランクなし)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 イ・ヒョンイル(韓国、世界17位)対シー・ユーチ(中国、世界19位)
【女子シングルス】 ホー・ビンジャオ(中国、世界11位)対ツァン・ベイウェン(アメリカ、世界19位)
【男子ダブルス】 マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界9位)対ボディン・イサラ/ニピトポン・プアンプアぺト(タイ、世界20位)
【女子ダブルス】 チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界7位)対チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界14位)
【混合ダブルス】 コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界1位)対ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界10位)