
デンマークオープンSSプレミア2回戦、リオデジャネイロ五輪でメダルを獲得し一躍、時の人となったインドとデンマークの若い2人を、4年前ロンドン五輪に出場した日本と韓国の左利きが止めた
リオで女子シングルス銀メダルを手にし、「インディアンドリーム」を体現したプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手にフルゲームの末に競り勝ったのは佐藤冴香選手。第1ゲームを先取し、第2ゲームは終盤逆転され失うが、ファイナルゲーム、接戦を18-18から抜け出し、しっかりとものにした。先に勝利した奥原希望、山口茜両選手に続く、日本3人目のベスト8入りを果たす
リオで中国リン・ダン選手との銅メダルマッチに勝ったデンマークのビクター・アクセルセン選手にとって、この大会は地元での凱旋試合。しかし、北京、ロンドンと2度の五輪でいずれも4位に終わりメダルを逃した韓国のベテラン、イ・ヒョンイル選手の、相手を疲れさせる巧みな戦略の前に屈し、ベスト8に届かず会場を去った
日本勢はこの日、女子ダブルスの福万尚子・與猶くるみ組が 混合ダブルスでも世界上位で活躍するスペシャリスト、マー・ジン選手率いる中国ペアをストレートで下し、第1シードの高橋礼華・松友美佐紀組とともに勝ち上がった。日本の両ペアは準々決勝で直接対決する
男子ダブルスでは、園田啓悟・嘉村健士組が、現世界チャンピオンのヘンドラ・セティアワン選手が経験を伝えるべく、若いパートナーと組んだインドネシアペアに勝って準々決勝に進んだが、小林優吾・保木卓朗組はロシアの五輪代表ペアにゲームカウント1対2で敗れた
女子シングルス銀メダルのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手、男子シングルス銅メダルのビクターアクセルセン選手のほかに、この日、リオ五輪メダリストで姿を消したのは、混合ダブルス金メダルのインドネシア、タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組。五輪後最初の大会となったが、世界ランクを持たない中国の21歳ペアにフルゲームの末に敗れた
また、男子ダブルス銅メダルのイングランド、クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス組は、銀メダルのマレーシア、ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン組とのメダリスト対決に敗れ、2回戦敗退。結果を残せず終わった
日本選手2回戦の結果
【女子シングルス】 奥原希望(世界4位)〈13-21,21-6,21-14〉三谷美菜津(世界17位)、山口茜(世界10位)〈21-15,21-14〉アイリ・ミケラ(フィンランド、世界59位)、プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界8位)〈13-21,23-21,18-21〉佐藤冴香(世界12位)
【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界14位)〈17-21,21-17,21-12〉ヘンドラ・セティアワン/ライアン・アグン・サプトロ(インドネシア、世界ランクなし)、ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界12位)〈21-10,18-21,21-17〉小林優吾・保木卓朗(世界29位)
【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-17,21-11〉ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、世界16位)、福万尚子・與猶くるみ(世界9位)〈21-18,21-16〉マー・ジン/ツォン・チアンシン(中国、世界ランクなし)
準々決勝の対戦カード(※これ以降、20日更新の世界ランクを反映)
【男子シングルス】
リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)対ブリス・レベルデス(フランス、世界38位)
タノンサク・センソンブーンサック(タイ、世界18位)対アナース・アントンセン(デンマーク、世界44位※予選勝ち上がり)
ソン・ワンホ(韓国、世界7位)対シー・ユーチ(中国、世界24位※予選繰り上がり)
ウォン・ウィンキ(香港、世界16位)対イ・ヒョンイル(韓国、世界22位)
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、世界1位)対スン・ユ(中国、世界9位)
奥原希望(世界4位)対山口茜(世界10位)
タイ・ツーイン(台湾、世界6位)対ソン・ジヒョン(韓国、世界7位)
佐藤冴香(世界12位)対チュン・ガンイ(香港、世界35位)
【男子ダブルス】
ギデオン・マルクス・フェルナルディ/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界13位)対ボディン・イサラ/ニピトポン・プアンプアぺト(タイ、世界27位)
園田啓悟・嘉村健士(世界14位)対リッキー・カランダ・スワルディ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界15位)
ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア、世界7位)対リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフイ (中国、世界8位)
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界9位)対ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界12位)
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対福万尚子・與猶くるみ(世界9位)
ルオ・ユー/ルオ・イン (中国、世界5位)対サプシリー・タエラッタナチャイ/プティッタ・スパジラクン(タイ、世界13位)
グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア、世界6位)対ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、世界18位)
チョン・ギョンウン/シン・スンチャン(韓国、世界3位)対クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界4位)
【混合ダブルス】
コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界1位)対ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界7位)
クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界9位)対リ・ジュンフイ/バオ・イーシン(中国、世界ランクなし)
プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界6位)対ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界13位)
ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界8位)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界ランクなし)