2回戦を終えた時点で昨年の優勝者がすべて姿を消したシンガポールオープンスーパーシリーズ(SS)。5月にオリンピックレースがスタートしてから初のSS(高いランキングポイントの獲得が狙える上位大会)となった今大会には、世界のトップ選手がこぞってエントリー。1回戦から厳しい組み合わせが続き、シード選手が相次いで敗れる波乱の展開となっている。日本勢は2回戦までに男女ともシングルスが全滅したが、ダブルスは男子2組、女子3組、混合1組の計6組が勝ち、ベスト8に残った 17日に行われた準々決勝では、このうち女子ダブルスの2組が勝利。ベスト4のうち2枠を日本のペアが占めた 今大会第2シードの藤井瑞希・垣岩令佳組(世界4位)は、ロシアのバレリ・ソロキナ/ニナ・ビスロバ組(世界9位)と対戦。第1ゲームは「ローテーションなどで2人のコンビネーションが合っていなかった」と話すように、ゲームメークに苦しみ先行を許す展開で先にゲームポイント(18-20)を握られる。しかしここで「仕方がない」と切り替えサーブに集中。4連続得点でこのゲームを逆転で取る。第2ゲームは、この流れのまま藤井・垣岩組のリードで進む。中盤1点差に迫られる場面もあったが、その後は徐々に点差が開く。ただ最大6点差を追いつかれた前日の試合のように、くせにもなっている、急いで点を取りにいくことをしないよう心がけ、最後は 21-13で勝利した 試合後、藤井、垣岩両選手は BadPaL に対し、
Li-Ning stepping into South East Asia
チャイナブランドに対する世界の認識を変える――。現在開催中のシンガポールオープンスーパーシリーズ(SS)のスポンサーを昨年から務める李寧(Li-Ning)。同社の東南アジア事業を統括する李寧スポーツシンガポール(Li-Ning Sports Singapore)のゼネラルマネジャー、ビビアン・リム氏は先ごろ BadPaL の単独取材に応じ、こう切り出した リム氏は、日本を含む世界の市場で、中国のバドミントン製品(ブランド)に対するこれまでの評価が、「安かろう悪かろうであることは承知している」と率直に認めた。その上で、アジアで受け入れられやすい中国のヘリテージを大切にしつつ、国際市場で通用する高い品質とデザインにこだわり、世界のトップブランドを目指すと強調した。実際、ラケットやシューズなど、李寧のハイエンド製品には、ヨネックスをはじめとする競合他社を上回る価格設定がなされている。ただ同氏は、「むしろ高価格製品の方がよく売れている」と述べ、高すぎるのではとの指摘を一蹴した
Tougher competition among Chinese Women
タイオープンGPゴールド決勝、中国が5種目中3種目を制した。中でも中国同士の対決となった女子シングルスでは、中国4強の一角、ジアン・ヤンジャオ選手(世界ランク6位)を若手のリ・シュエリ選手(世界16位)が逆転で下して優勝し、この種目での中国選手の層の厚さを見せつけた 中国女子シングル陣の中で現在、6番手に付けているリ選手は、昨年8月のマカオオープンに続く、GPゴールドのタイトル獲得。ただ、ロンドン五輪出場権獲得のためには、少なくとも中国国内で3位以内に入る必要がある
Women’s events dominated by China girls
タイオープングランプリ(GP)ゴールド準決勝、男子ダブルスを除く4種目(シングルス4人、ダブルス3組)でベスト4入りを果たした中国は、女子シングルスと女子ダブルスの決勝4枠を独占したが、混合ダブルスではこのところ好調だった期待のペアが敗れ、決勝進出を逃した 男女混合国別対抗戦スディルマンカップで中国4連覇に大きく貢献した混合ダブルスのシュ―・チェン/マー・ジン組(世界ランク22位)は、台湾のリー・シェンム/チエン・ユーチン組(世界14位)に逆転負け(21-17,19-21,15-21)を喫した。シュ―/マー組はそれぞれ国際大会で実績を残している実力者同士のペアだが、今年に入り新たに結成されたダブルスで、中国ペアの中では依然3番手。現時点ではロンドン五輪出場資格獲得圏内に入っておらず、この大会で優勝してランキングポイントの大幅な上積みを図りたいところだったが、ベスト4どまりとなった
Brands Map in Asia-Pacific
バドミントンのブランド各社による有力選手のスポンサー契約獲得の動きがここ数年、アジア大洋州において活発化している。かつてはヨネックスが、日本以外でもその強大な影響力で市場の大きな部分を占めてきた。現在も、同社の業界トップの地位に変わりはないが、昨今は他国・地域発のメーカーがヨネックスの牙城切り崩しを狙い、台頭し始めている まず、あらためてバドミントン界でその存在をアピールしたのが台湾発のビクター(Victor)。飛躍のきっかけは2009年2月、韓国ナショナルチームのスポンサーについたこと。同年6月にはフィリピン・ナショナルチームとも用具提供を中心としたスポンサー契約を締結。ほかにも、中国、台湾、マレーシア、タイ、ベトナムのプロ選手をサポートし、この年、東南アジアを中心に市場を広げた 続いて頭角を現したのが中国のスポーツブランド、李寧(Li-Ning)。09年5月に自国で開催された男女混合国別対抗戦スディルマンカップ(杯)で中国ナショナルチームのスポンサーとしてバドミントン界に本格参入。以降、国際大会で上位を独占する中国選手とともにプレゼンスを拡大した。中国以外では香港、インド、タイの選手と個人契約を結び、シンガポールとオーストラリアのナショナルチームのスポンサーも手掛ける。李寧は、中国の次にとりわけ東南アジアでの市場拡大を目指しており、2010年からシンガポールを拠点に次世代選手の囲い込みを狙ったマーケティングを展開している インドネシア発のフライパワー(Flypower)は、北京五輪男子ダブルスの金メダリストで、現在はナショナルチームを離れプロ選手として活躍する自国のスター、マルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン組を獲得。近隣諸国で開催される大会やクラブの支援を通じたプロモーションを行っている