Challenge for Next Generation

ナショナルチームのメンバー選考は、各国でそれぞれのやり方がある。フィリピンではこれまで、フィリピンバドミントン協会(PBA)が年末近くに不定期で行う選考会が唯一の機会で、これに対し、公平さや閉鎖性に疑問の声を投げかける関係者も少なくなかった しかし今回、内部資料から、来年導入予定の新しいランキングシステム「PBaRS (Philippines Badminton Ranking System)」の草案が明らかになった 2004年以降毎年開催されている、ヨネックスの東南アジア代理店、サンライズ(シンガポール)の名前を冠に配した「ヨネックスサンライズ・フィリピンナショナルオープン」が唯一、ナショナル大会との位置付けにあった。しかし、ナショナルチームの用具提供スポンサーがヨネックスからビクターに代わったことでバドミントン協会がこの大会を「ナショナル」な大会と認定せず、今年はそれまで可能だったナショナルチームメンバーの参加を大会直前に禁じ、代わりにビクターの名を冠したまったく新しいナショナル大会の年末開催を急きょ立ち上げるなど、混乱が生じている

【PlaceToPlay】 Play in Makati, Philippines (2)

地場の家電企業の自社ビル「SOLID HOUSE」4階に位置するバドミントン場。元々、ビルの屋上部分でヘリポートとして使用されていたが、まずは当地で一番人気のスポーツ、バスケットボールのコート(屋根なし)に変身。その後、バドミントン人気の高まりを受け、新たに上屋を建て増しし、専用の床や照明を整備して現在の形になった コート数は、中央に4面が横並び、その脇に1面づつを配した計6面。すべてタラフレックスのマットが敷かれている 利用者は、主に企業またはグループ単位。また、この会社を所有する華人系フィリピン人一家が相当な愛好家で、商売ではなくバドミントンを通じて知り合った異業種の仲間を集めて、週に2回は汗を流している 複数の日本メーカーとの取引実績のあるこの企業のビルには、現在も日系家電企業がテナントとして入居している。その関係もあってバドミントン場の入口では、日本ではもはやお目にかかる機会のなくなった、おなじみの2人の等身大パネルが笑顔で出迎えている 立地は、マカティ市のビジネス中心区からもほど近く、社会人が多くを占める利用者にとって、仕事帰りにすぐ立ち寄れる便利な場所にある

Re-use of ‘Bad’ shoes

バドミントン愛好家がシューズを買い替えるタイミングとしては、◆靴底がすり減ってグリップが効かなくなった時◆靴の一部に穴が開いた時◆足に合わず痛みが生じた時◆新しいモデルが発売された時――など、さまざまな状況が考えられる。では、用済みとなったシューズはどこに行くのか フィリピンで一部の愛好家の間で進められている取り組みは、経済的な問題から裸足でスポーツせざるを得ない公立学校の生徒に使用済みシューズを提供しようというもの 対象校の1つ、マニラ首都圏パサイ市のカラヤアン・パブリックハイスクールの体育館は一見すると普通だが、決定的な違いは床がむき出しのセメント(表面ゴツゴツ)になっている点。生徒はここで、裸足のままジャンプや回転レシーブなどを行い傷だらけになっていたという。

Play with Pro

いつも誘われているフィリピンのカントリークラブに週末、バドミントンをしに行くと、見慣れたメンバー以外に、国際大会でしばしば目にする顔触れが。ヘンドラアプリダ・グナワン、ビタ・マリッサ、リタ・ヌルリタの3選手で、いずれも第1線で活躍するインドネシアのトッププレーヤーだ 次週のマカオオープン・グランプリ(GP)ゴールド参戦で、フィリピンの娯楽企業ビンゴボナンザのアルフレド・ベニテス最高経営責任者(CEO)がスポンサーに付いている関係でフィリピンを訪れているとのこと。5月の選挙で下院議員に初当選したばかりの同CEO、自らも定期的にプレーするバドミントン愛好家で、企業としては2006、07、09年に開催されたフィリピンオープンGPゴールドの冠スポンサーを務めた このような状況下で、まったく期せずして3人の世界トップ選手とゲームをする好機に恵まれた。とりわけ25日には、北京五輪男子ダブルス金メダリストのマルキス・キド選手とミックスダブルスを組むヌルリタ選手とのダブルスで、フィリピンの元ナショナル選手などを加えた残り8組のペアと総当たりの試合を行い、グナワン選手、マリッサ選手とネットを挟んで対峙する緊張感も味わった

Exhibition in Manila with Taiwanese top pair

マニラで12日、台湾のチェン・ウェンシン、チエン・ユーチン両選手(女子ダブルス世界8位)を招いてエキシビションが行われた ショッピングモールやホテルなどを運営する国内大手企業ロビンソンズ・ランド(RLC)が企画。バドミントン愛好家であるフレデリック・ゴー社長兼最高執行責任者(COO)の誕生日に合わせて開催される、取引先企業などを集めた大会の一環で行われた。