Yuta/Arisa grabs first title of year 2024

2024年のワールドツアー開幕戦、マレーシアオープン(SUPER1000)は9~14日、クアラルンプールで開催され、渡辺勇大・東野有紗が優勝した

日本から唯一、決勝に進んだ渡辺・東野は、今大会第1シードを破って勝ち上がってきた韓国のキム・ウォンホ/チョン・ナウンと対峙した。昨年3度対戦して一度も勝ったことのない相手だったが、より緩急を効かせた渡辺の攻撃に、大会通じて会場を沸かせた東野のディフェンスがかみ合い、ストレート勝ち。今シーズン初戦、年間4大会しかないワールドツアー最上位「SUPER1000」のタイトルを手にした

マレーシアオープンで渡辺・東野は昨年、準優勝していたが、今年は一歩進めて、この種目では日本勢として史上初めて頂点に立った

渡辺は試合後、この大会、混合ダブルスで日本勢初優勝という事実を誇りに思うとした上で、日本が今まで獲れてこなかったタイトルの獲得は、次の大会以降のモチベーションにもなると、続けて意欲を示した。東野も、これまで同様、この先も渡辺と一緒に日本のバドミントン界にとって新たな歴史を刻んでいきたい意向を明確にした

Arisa / Yuta won their firts ever Malaysia Open title and made history again ~photo courtesy of LIM Cheesen

日本勢では、女子ダブルスの中西貴映・岩永鈴が気を吐き、決勝進出こそ逃したもののベスト4に入り、2024年のシーズン、いいスタートを切った

Kie / Rin made a good progress ~photo courtesy of LIM Cheesen

男子ダブルスの小林優吾・保木卓朗も準決勝まで勝ち上がったが、現世界ランク1位のワン・チャン/リャン・ウェイケンにフルゲームの末に敗れ、決勝には届かなかった

Takuro / Yugo advanced to the semi but lost to World No.1 ~photo courtesy of LIM Cheesen

日本勢以外では、男子シングルスでアナース・アントンセンが「SUPER1000」初制覇。世界ランク9位のデンマーク2番手は今大会で、H.S.プラノイ、奈良岡功大、シー・ユーチと、世界トップ8に入る3人を連破してみせた

女子シングルスは、準決勝で世界2位チェン・ユーフェイを破って決勝に進んだ世界4位タイ・ツーインを、世界1位アン・セヨンが止め、今シーズン1勝目。この大会では、韓国勢として史上初の女子シングルスチャンピオンとなった

男子ダブルスでは、世界1位のワン・チャン/リャン・ウェイケンが、同2位のシラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディに逆転勝ち。昨年の準優勝から今年は優勝と、一年間の成長を結果で示した

熊本マスターズ(SUPER500)決勝と同じ顔合わせになった女子ダブルス決勝は、中国3番手タン・ニン/リュウ・シェンシュウが同2番手を破り、初めて「SUPER1000」のタイトルを手にした。昨年10月のフレンチオープン(SUPER750)に続く上位大会での優勝で、順調に前へ進んでいる

決勝の結果

【混合ダブルス】渡辺勇大・東野有紗(世界2位)<21-18,21-15>キム・ウォンホ/チョン・ナウン(韓国、世界7位)

【男子シングルス】シー・ユーチ(中国、世界6位)<14-21,13-21>アナース・アントンセン(デンマーク、世界9位)

【女子シングルス】アン・セヨン(韓国、世界1位)<10-21,21-10,21-18>タイ・ツ-イン(台湾、世界4位)

【男子ダブルス】ワン・チャン/リャン・ウェイケン(中国、世界1位)<9-21,21-18,21-17>シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ(インド、世界2位)

【女子ダブルス】ツェン・ユー/ツァン・シュウシエン(中国、世界7位)<18-21,18-21>タン・ニン/リュウ・シェンシュウ(中国、世界8位)

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