ベトナムオープン(SUPER100)は7~12日、ホーチミンで開催され、女子ダブルスで新玉美郷・渡邉あかね組が今シーズン初優勝を果たした

世界ランクで日本8番手につける新玉・渡邉組は、今シーズンここまで好調の女子ダブルス日本代表の中にあって、結果を残せてこなかった
【世界1位】福島由紀・廣田彩花(優勝3回、準優勝2回)【世界2位】高橋礼華・松友美佐紀(優勝2回、準優勝2回)【世界5位】米元小春・田中志穂(4強3回※全英オープン、世界選手権含む)【世界9位】永原和可那・松本麻佑(優勝1回、準優勝1回)【世界12位】櫻本絢子・髙畑祐紀子(優勝6回、準優勝1回)【世界15位】福万尚子・與猶くるみ(優勝1回)【世界39位】志田千陽・松山奈未(準優勝2回)【世界41位】新玉・渡邉(4強1回=オーストラリアンオープン)――
今大会は第4シードに入り、第1~3シードが相次いで敗れる中、順当に勝ち上がり、3回戦で第5シードのインドネシアのシティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ/アガサ・イマヌエラ組、決勝で第6シードの志田千陽・松山奈未組を破り、頂点に立った
2人は、下位大会インターナショナルシリーズでは昨年までに計3度の優勝実績があるが、今年からスタートしたワールドツアーに相当する大会では初の栄冠。ただ、世界トップ20に名を連ねる日本の上位6ペアとの差は大きく、まずはB代表にとって数少ない上位大会出場機会である、9月のジャパンオープン(SUPER750)でベスト8以上の成績を収めることが、差を詰める一歩となる
一方、この大会では、今シーズンここまで7大会に出場し優勝6回。日本国外では負けなしを続けてきた日本5番手の櫻本絢子・髙畑祐紀子組が第1シードに入ったが、予選勝ち上がりの中国シュー・ヤ/チェン・ルー組に初戦で敗れる波乱があった。また、今シーズン優勝4回の高橋沙也加も第1シードながら、予選勝ち上がりのマレーシアの22歳ホー・エンメイに不覚を取り、2回戦で姿を消した
男子ダブルスには、韓国バドミントン協会(BKA)が独自に定める年齢規定により、ナショナルチームを離れて以来、国際大会への出場機会を奪われていた2014年世界選手権チャンピオン、コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル組が、裁判を通じ自ら道を切り開いてプロ選手としてエントリー。予選から7試合をすべてストレートで勝ち抜き、2016年3月ニュージーランドオープン(当時のグランプリゴールド)以来の国際タイトルを手にした
女子シングルスは、シンガポールの19歳ヨー・ジアミンが、準決勝で第2シードの三谷美菜津、決勝で第7シードの中国ハン・ユエを降し、2016年に次いでベトナムオープンを制した
決勝の結果
【男子シングルス】アジャイ・ジャヤラム(インド)<14-21,10-21>シェサル・ヒレン・ルスタビト(インドネシア)
【女子シングルス】ハン・ユエ(中国、第7シード)<19-21,19-21>ヨー・ジアミン(シンガポール※予選繰り上がり)
【男子ダブルス】リー・シェンム/ヤン・ポシュアン(台湾)<20-22,18-21>コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル(韓国※予選勝ち上がり)
【女子ダブルス】新玉美郷・渡邉あかね(第4シード)<21-18,21-19>志田千陽・松山奈未(第6シード)
【混合ダブルス】アルフィアン・エコ・プラセトヤ/マルシェイラ・ギスチャ・イスラミ(インドネシア)<21-13,18-21,19-21>ニピトポン・プアンプアぺト/サビトリー・アミトラパイ(タイ※予選勝ち上がり)