
SSパープルリーグ準決勝、準々決勝から勝ち上がったプチョンユナイテッドBCとプタリンジャヤBCが、第1シードのムアルBC、第2シードのBUドラゴンズBCをそれぞれ撃破し、決勝に進んだ
前日、出場選手のラインアップから決勝進出確実と見られていたプタリンBCに競り勝ち、勢いに乗るプタリンジャヤBCは10日、総当たり戦2位でプレーオフ第2シードに入ったBUドラゴンズBCに挑んだ。第1、第2種目は、ウェイ・ナン、ツァン・ベイウェンと世界ランク上位の助っ人選手をそろえたBUドラゴンズに取られたが、2ゲームずつ奪い、ゲームカウント4対6と最小限のリードしか許さぬ健闘を見せた

第3種目の男子ダブルスは、プタリンジャヤBCをけん引するマレーシアのベテラン、クー・ケンケット選手と韓国キム・サラン選手のペアが、1ゲームを失うもポイントゲッターの役割をしっかり果たし、通算のゲームカウントを7対7のタイに戻す。さらに続く混合ダブルスでは、国際大会での経験豊富な韓国シン・ベクチョル選手がパートナーを引っ張り逆転勝ち。1ゲームのリードを奪って最終の第2男子シングルスにつないだ

最後に登場してきたのは前日、田児賢一選手を振り切ってクラブの勝利に大きく貢献したマレーシアのゴー・ギアプチン選手。この日も巧みな球さばきでデンマークのエミル・ホルスト選手相手に優位に試合を進め、勝利まであと一歩に迫る。しかし、昨年のトマス杯優勝メンバーの1人であるホルスト選手に踏みとどまられて、第5ゲーム9-10で敗れ、2日連続の金星は逃した
この結果、BUドラゴンズは土壇場で獲得ゲーム数12対12に並んだ。しかし、敗れた3種目で最後まであきらめず点数を積み重ねたプタリンジャヤが5種目の総得点(221対216)で5点上回り、決勝への切符を手にした
準決勝もうひとつのカードは、ムアルBC対プチョンユナイテッドBC。ムアルBCには、この試合から韓国イ・ヨンデ選手が加わった

第1、第2種目をプチョンユナイテッドが誇る台湾シングルスのエース2人、チョウ・ティエンチェン選手とタイ・ツーイン選手に奪われ、ゲームカウント0対6と負けが許されない状況でコートに立った。マレーシアのモハマド・アリフ・アブドゥル・ラティフ選手とのペアで初戦に臨み、苦しみながらも3対2と逆転で勝ちをつかんだ

これで第1シードのムアルが勢いづくかに見えたが、次の混合ダブルスに出場するのは、いずれもこの種目で世界のトップレベルの実力を持つ、チャン・ペンスーン(マレーシア)、イ・ヒョジョン(韓国)、ユ・ヨンソン(韓国)、クリスティナ・ペダーセン(デンマーク)の4人。どちらが勝ってもおかしくない接戦となる。それでも、最後に勝利をつかみ取ったのは、ユ・ヨンソン/クリスティナ・ペダーセン組。プチョンユナイテッドを決勝の舞台に押し上げた
総当たり戦1位のムアルは、プレーオフに入り、エースの韓国イ・ヒョンイル選手をケガで欠いたのが響いた
この結果、今シーズンのパープルリーグ最終日、12日の決勝のカードは、プチョンユナイテッドBC対プタリンジャヤBCに決まった。なお、同じ日、ムアルBC対BUドラゴンズBCの3位決定戦も行われる
準決勝(10日)の結果
◆BUドラゴンズBC(2位※シード)12―12プタリンジャヤBC(4位)
【男子シングルス(第1)】 ウェイ・ナン(香港)3〈10-11,11-8,11-10,10-11,1-0※30分打ち切り〉2ダニ・ハーシール・アルペシュ(インド)
【女子シングルス】 ツァン・ベイウェン(米国)3〈7-11,11-10,5-11,8-11,11-6〉2デン・シュエン(中国)
【男子ダブルス】 マルキス・キド/マク・ヒーチュン(インドネシア/マレーシア)1〈4-11,9-11,11-9,7-11〉3キム・サラン/クー・ケンケット(韓国/マレーシア)
【混合ダブルス】 チョウ・パクチュウ/ヤップ・ツェン(マレーシア)2〈11-9,9-11,11-7,6-11,6-11〉3シン・ベクチョル/リム・チュウシエン(韓国/マレーシア)
【男子シングルス(第2)】 エミル・ホルスト(デンマーク)3〈9-11,11-9,7-11,11-10,10-9※30分打ち切り〉2ゴー・ギアプチン(マレーシア)
◆ムアルBC(1位※シード)4―11プチョンユナイテッドBC(3位)=総得点216対221でプチョンユナイテッドの勝利
【男子シングルス(第1)】 ズルファルディ・ズルキフリ(マレーシア)0〈4-11,7-11,8-11〉3チョウ・ティエンチェン(台湾)
【女子シングルス】 シェン・ヤーイン(中国)0〈7-11,8-11,9-11〉3タイ・ツーイン(台湾)
【男子ダブルス】 イ・ヨンデ/モハマド・アリフ・アブドゥル・ラティフ(韓国/マレーシア)3〈11-10,11-5,7-11,9-11,8-7※30分打ち切り〉2リム・キムワー/タン・チーティーン(マレーシア)
【混合ダブルス】 チャン・ペンスーン/イ・ヒョジョン(マレーシア/韓国)1〈9-11,9-11,11-7,4-11〉3ユ・ヨンソン/クリスティナ・ペダーセン(韓国/デンマーク)
【男子シングルス(第2)】 タン・チュンシーン(マレーシア)〈打ち切り〉スー・テクジ(マレーシア)
5-6位決定戦(11日)の対戦カード
◆アンパンジャヤBC(5位)対プタリンBC(6位)
【男子シングルス(第1)】 アジャイ・ジャヤラム(インド)対ダレン・リュー(マレーシア)
【女子シングルス】 シュー・ウェイ(中国)対ヤップ・ルイチェン(マレーシア)
【男子ダブルス】 ルキ・ヌグロホ/ムハンマド・シャワル(インドネシア/マレーシア)対ゴー・ウェイシェム/マン・ウェイチョン(マレーシア)
【混合ダブルス】 タン・イップジウン/アンナ・チェオン(マレーシア)対リッキー・ウィディアント/デヴィ・ティカ・ぺルマタサリ(インドネシア)
【男子シングルス(第2)】 グエン・ティエンミン(ベトナム)対田児賢一(日本)
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プレーオフ進出の6クラブと主な選手(新加入含む)
【1位=103ゲーム(7勝2敗)】ムアルBC~ソン・ジヒョン(韓国)、イ・ヒョンイル(韓国)、イ・ヒョジョン(韓国)、タン・ブンヒョン、チャン・ペンスーン、ズルファドリ・ズルキフリ、シモン・サントソ(インドネシア)、ビタ・マリッサ(インドネシア)、川上紗恵奈、ディオニシウス・ハヨム・ルンバカ(インドネシア)
※新加入 : イ・ヨンデ(韓国)、ヘンドラ・セティアワン(インドネシア)
【2位=97ゲーム(8勝1敗)】BUドラゴンズBC~トミー・スギアルト(インドネシア)、ウェイ・ナン(香港)、マルキス・キド(インドネシア)、イップ・プイイン(香港)、チャン・ヤンキット(香港)、チアン・メイフイ(台湾)、ゴー・ジンウェイ、ゴー・スーンフアト、タン・キアンメン/ライ・ペイジン
※新加入 : ツァン・ベイウェン(米国)、エミル・ホルスト(デンマーク)
【3位=94ゲーム(6勝2敗1分け)】プチョンユナイテッドBC~チョウ・ティエンチェン(台湾)、ユ・ヨンソン(韓国)、ゴー・リュウイン、ワン・ツーウェイ(台湾)、タノンサク・センソ ンプーンサック(タイ)、高橋沙也加、リム・キムワー、チョン・ウェイフェン、アラムシャ・ユヌス(インドネシア)
※新加入 : タイ・ツーイン(台湾)、クリスティナ・ペダーセン(デンマーク)
【4位=93ゲーム(5勝4敗)】プタリンジャヤBC~クー・ケンケット、ウーン・ケーウェイ、ボディン・イサラ(タイ)、ソンポン・アヌンリタヤウォン(タイ)、タン・チュンマン/オール・チンチュン(香港)、ニピトポ ン・プアンプアぺチ(タイ)、デン・シュエン(中国)、ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア)
※新加入 : キム・サラン(韓国)、シン・ベクチョル(韓国)
【5位=92ゲーム(5勝4敗)】アンパンジャヤBC~キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク)、ニチャオン・ジンダポン(タイ)、スッパンユ・アビヒンサノン(タイ)、ヒー・テリー・ヨンカイ(シンガポール)
※新加入 : アジャイ・ジャヤラム(インド)、グエン・ティエンミン(ベトナム)
【6位=87ゲーム(4勝4敗1分け)】プタリンBC~リー・チョンウェイ、ツァオ・ユンレイ(中国)、ゴー・ウェイシェム、イスカンダー・ズルカルナイン・ザイヌディン、ダレン・リュー、田児賢一、アンドレイ・アディスティア(インドネシア)
※新加入 : ワン・イーハン(中国)、リッキー・ウィディアント(インドネシア)