
フレンチオープンSS準決勝、男子ダブルスの早川賢一・遠藤大由組が勝って、6度目のSS決勝進出を決めた
5月の男子国・地域別対抗戦トマス杯で優勝した後、日本のエースペアは迷走。6月のジャパンオープンSSとインドネシアオープンSSプレミアで1回戦負け、8月の世界選手権で2回戦負け、9月のアジア大会ではメダルを逃すベスト8どまりと、結果をまったく残せずにいた
前週のデンマークオープンSSプレミアでも、初戦は突破したものの、世界ランク9位の中国ペアとの2回戦、とりわけリードされた場面でコンビネーションの乱れを露呈し、なすすべなく惨敗していた。しかしこの日は攻守が見事にかみあい、世界7位の台湾ペアをしっかり打ち破った
2012年から年に2回ずつ、SS以上の上位大会で決勝に進んでいる早川・遠藤組はあす、「シルバーコレクター」の返上をかけ、第1シードのデンマーク、マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組と対戦する
昨年の田児賢一選手に続くファイナリストとなることが期待された男子シングルスの桃田賢斗選手は、初めて上位大会でベスト4入りした昨年11月のチャイナオープンSSプレミアの時と同じく、中国ワン・ツェンミン選手に敗れ、初のSS決勝進出は次回以降に持ち越しとなった。なお、準決勝もう1つの試合では、ノーシードの台湾チョウ・ティエンチェン選手が第4シードのインドネシア、トミー・スギアルト選手をファイナルゲームの末に下し、初のSSタイトル獲得へ挑戦権を得た
女子ダブルス世界28位の松尾静香・内藤真実組は今大会、世界1位の中国タン・ジンフア/バオ・イーシン組、同6位の前田美順・垣岩令佳組と、格上を連破して勝ち上がってきた。しかし準決勝では、16位の中国マー・ジン/タン・ユエンティン組に逆転負けし、2012年ジャパンオープンに続くSS決勝の舞台には一歩届かなかった。ただ、1月から世界ツアーに本格参戦したばかり。ランキングポイントの対象となる大会出場数も10大会に達していないため、今回獲得したSSベスト4の6,420ポイントはそのまま上乗せとなり、来週、世界ランクは大きく上昇する
準決勝の結果
【男子シングルス】
ワン・ツェンミン(中国、世界7位)〈21-12,21-17〉桃田賢斗(世界15位)
トミー・スギアルト(インドネシア、世界5位)〈21-14,18-21,19-21〉チョウ・ティエンチェン(台湾、世界13位)
【女子シングルス】
リ・シュエリ(中国、世界1位)〈21-18,21-12〉ラッチャノク・インタノン(タイ、世界7位)
ワン・シーシャン(中国、世界2位)〈21-12,22-20〉ワン・イーハン(中国、世界3位)
【男子ダブルス】
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界3位)〈21-7,21-18〉ヘンドラ・アプリダ・グナワン/アンドレイ・アディスティア(インドネシア、世界38位)
早川賢一・遠藤大由(世界5位)〈21-19,21-16〉ツァイ・チアシン/リー・シェンム(台湾、世界7位)
【女子ダブルス】
マー・ジン/タン・ユエンティン(中国、世界16位)〈19-21,21-11,21-14〉松尾静香・内藤真実(世界28位)
ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界5位)〈22-20,21-7〉ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、世界8位)
【混合ダブルス】
クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界5位)〈21-17,19-21,21-19〉マッズ・ピーラー・コルディング/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界18位)
シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界2位)〈17-21,16-21〉タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界4位)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】
ワン・ツェンミン(中国、世界7位)対チョウ・ティエンチェン(台湾、世界13位)
【女子シングルス】
リ・シュエリ(中国、世界1位)対ワン・シーシャン(中国、世界2位)
【男子ダブルス】
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界3位)対早川賢一・遠藤大由(世界5位)
【女子ダブルス】
ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界5位)対マー・ジン/タン・ユエンティン(中国、世界16位)
【混合ダブルス】
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界4位)対クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界5位)