
ジャパンオープンスーパーシリーズ(SS)の最終日、翌週に控えるトーナメントの準備のため東京で一緒に練習した大堀彩選手とベトナムのグエン・ティエンミン選手が、それぞれ出場した大会で優勝した
大堀選手は、ロシアオープングランプリ(GP)女子シングルスにエントリー。ジャパンオープンで優勝したチームメイトでライバルの山口茜選手が出場を回避したため、この種目唯一の外国人として第4シードに入り、決勝までの4試合すべてをストレート勝ち。7月のアジアジュニア選手権、9月の全日本ジュニア選手権の優勝に続いて、今度はシニアの国際大会で初優勝を飾った
世界91位の大堀選手には、GP優勝によりランキングポイント5000点が加算される。これは上位大会SSのベスト8(5040点)にほぼ相当する。大堀選手は現在、日本勢の中で、三谷美菜津、高橋沙也加、廣瀬栄理子、橋本由衣、今別府香里、伊東可奈、打田しづか、楠瀬由香、山口茜、奥原希望に続く11番手につけている
なおこの大会の男子シングルスに挑んだ西本拳太選手は、決勝まで勝ち上がるも、地元第1シードのウラジミール・イワノフ選手にフルゲームの末に敗れ、惜しくも準優勝に終わった
一方、グエン選手は、ジャパンオープンから帰国した日の翌日から、ベトナム最大の国内大会にディフェンディングチャンピオンとして出場。6月のシンガポールオープンSS3位、7月のUSオープンGPゴールド優勝、8月の世界選手権銅メダル、9月の台湾オープンGPゴールド2位、9月のジャパンオープンSS3位と、30歳になった今年、世界で安定した強さを見せている世界6位は国内に敵なし。インドバドミントンリーグ(IBL、8月)も含め、休みなく続いてきた海外転戦の疲れも感じさせず、19歳で初タイトルを獲得して以来続くこの大会の連勝記録を11に伸ばした