
台湾オープンGPゴールド準決勝、地元のスター、1994年6月生まれの19歳タイ・ツーイン選手(世界8位)と、96年3月生まれのタイの17歳ブサナン・ウンバンルンパン選手(世界17位)の、活躍著しい10代2人の対決に注目が集まった。過去の対戦成績は1勝1敗。昨年、千葉で開催された世界ジュニア選手権団体戦では、ウンバンルンパン選手がフルゲームの末に勝利を収めたが、今年2月のドイツオープンGPゴールドではタイ選手がゲームカウント2対1でリベンジを果たしている
この日も第1ゲームをウンバンルンパン選手、第2ゲームをタイ選手がそれぞれ取り、ファイナルゲームに突入。互いに一歩も譲らぬまま、15-15、17-17、19-19と終盤まで1点を争う息詰まる展開で、どちらに転んでもおかしくない試合となる
しかし、既に上位大会のスーパーシリーズ(SS)で2勝するなど、シニア大会での経験と実績で上回る2歳年上のタイ・ツーイン選手が地元観客の声援も力に変えて、最後は21-19で振り切り、自国開催のこの大会で2年連続の決勝進出を決めた。決勝ではディフェンディングチャンピオンとして、連覇をかけ2011年優勝の韓国ソン・ジヒョン選手を迎え撃つ

開催地台湾からはもう1種目、男子ダブルスでツァイ・チアシン/リー・シェンム組が決勝に進んだ。前日の準々決勝で、第1シードの韓国イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン組を倒して勝ち上がってきたインドネシアの新しいペア、ボナ・セプタノ/フラン・クルニアワン組に、ゲームカウント2対1で競り勝った。あすは、2009年のチェン・フンリン/リン・ユーラン組以来史上2度目の、台湾ペアによるこの種目のタイトル奪取を目指す
女子ダブルスでは、2011、12年と世界ジュニア選手権を連覇した韓国シン・スンチャン/イ・ソヒ組が、いずれも準優勝に終わった昨年12月の韓国オープンと今年3月のスイスオープンに続き、3度目のGPゴールド決勝進出を決めた
シン・スンチャン選手は混合ダブルスでも、北京五輪のこの種目で金メダルを獲得したイ・ヨンデ選手と組み決勝進出を狙ったが、ユ・ヨンソン/オム・ヘウォン組に阻まれ果たせなかった
一方、男子シングルスは、この大会、2009年と12年の2度の優勝実績を持つ第1シード、ベトナムのグエン・ティエンミン選手と、2010年大会準優勝の韓国ソン・ワンホ選手が、ともに台湾選手の挑戦をはねのけ、最終日に勝ち残った
各種目準決勝の結果
【男子シングルス】
グエン・ティエンミン(ベトナム、世界5位)〈21-16,25-23〉スー・ジェンハオ(台湾、世界29位)
ワン・ツーウェイ(台湾、世界151位)〈13-21,5-21〉ソン・ワンホ(韓国、世界233位)
【女子シングルス】
ソン・ジヒョン(韓国、世界6位)〈21-15,21-10〉グ・ジュアン(シンガポール、世界25位)
タイ・ツーイン(台湾、世界8位)〈17-21,21-15,21-19〉ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、世界17位)
【男子ダブルス】
ツァイ・チアシン/リー・シェンム(台湾、世界11位)〈22-20,13-21,21-9〉ボナ・セプタノ/フラン・クルニアワン(インドネシア)
キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界6位)〈21-17,21-16〉ユ・ヨンソン/シン・ベクチョル(韓国、世界9位)
【女子ダブルス】
キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界7位)〈21-16,21-17〉コ・アラ/ユ・ヘウォン(韓国、世界16位)
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界11位)〈21-13,18-21,21-16〉ワン・ロン/ツァン・ツィボ(マカオ、世界36位)
【混合ダブルス】
イ・ヨンデ/シン・スンチャン(韓国)〈12-21,18-21〉ユ・ヨンソン/オム・ヘウォン(韓国、世界66位)
シン・ベクチョル/チャン・イエナ(韓国、世界13位)〈21-18,21-18〉キム・ギジョン/キム・ソヨン(韓国、世界80位)
決勝の対戦カードは以下の通り。韓国は5種目すべての決勝に残ったことで、同国対決のため既に韓国勢の優勝が確定している女子ダブルスと混合ダブルスを含む、全種目制覇の可能性がある
【男子シングルス】 グエン・ティエンミン(ベトナム、世界5位)対ソン・ワンホ(韓国、世界233位)
【女子シングルス】 ソン・ジヒョン(韓国、世界6位)対タイ・ツーイン(台湾、世界8位)
【男子ダブルス】 キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界6位)対ツァイ・チアシン/リー・シェンム(台湾、世界11位)
【女子ダブルス】 キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界7位)対シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界11位)
【混合ダブルス】 シン・ベクチョル/チャン・イエナ(韓国、世界13位)対ユ・ヨンソン/オム・ヘウォン(韓国、世界66位)