Only 3-month left in Olympic qualifying race

2月に入り、オリンピックレースも残り3カ月となった。高いランキングポイントが得られる上位大会スーパーシリーズ(SS)は、3月の全英オープンSSプレミアと4月のインドオープンSSを残すのみ この時点で各種目の世界ランク上位の中には、非公式ながら出場権確保をほぼ確実にし、6カ月後に迫ったロンドン五輪本番にピークを持っていくべく、出場する大会を絞り込み、事実上、最終調整に入る選手もいる。一方、当落線上にいるその他の多くの選手は、SSの次に位置付けられるグランプリ(GP)ゴールド3大会(ドイツ、スイス、オーストラリア)を含む国際大会への出場を続け、ラストスパートをかける 五輪出場選手は、正式には4月29日に終了するインドオープンSSの結果を踏まえ、世界バドミントン連盟(BWF)が5月3日に発表する最新の世界ランキングで確定する

Four months left to be qualified Olympians

2011年5月にスタートしたオリンピックレースも既に3分の2を終えたが、世界バドミントン連盟(BWF)が12月29日に発表した2011年最後の世界ランキングで、日本選手は5種目すべてで五輪出場圏内に入っている

Focusing on winning Ranking Points to London

7月27~30日に開催されたシンガポールインターナショナルシリーズは、男子シングルスで古財和輝選手、女子ダブルスで馬上愛実・下﨑彩組がそれぞれ優勝し、日本勢が2種目を制して幕を閉じた インターナショナルシリーズは、世界バドミントン連盟(BWF)が定める世界ランクの基となるランキングポイントの獲得対象大会の中で、下から2番目の大会に位置付けられる。今回、古財選手と馬上・下﨑組が獲得した2,500ポイントは、9月に日本で開催されるジャパンオープンスーパーシリーズ(SS)に照らすと2回戦進出=ベスト32(2,200ポイント)に相当。ただこれは、ロンドン五輪出場権確保に必要となる世界ランク16位の維持にも十分でなく、オリンピックレースを戦っている選手はこの時期、これら下位大会に出場する意味はない 一方、来月開催される世界選手権は五輪と同列に置かれる最高峰の大会で、獲得できるランキングポイントが最も大きい。仮にベスト8に入れば、ジャパンオープンSSのベスト4、さらには、先ごろ佐々木翔選手が成し遂げたUSオープングランプリ(GP)ゴールド優勝に相当するポイントを得られる。このため、世界選手権出場選手にとっては、ランキングポイントの大幅な上乗せが狙え、出場できない選手とのポイント差を広げる好機となる

Olympic Qualifying Race begins now

来年のロンドン五輪出場枠獲得に向けたオリンピックレースの初戦、マレーシアオープングランプリ(GP)ゴールドの本戦がきょう4日、スタートした ホスト国(英国)枠や大陸枠など特別に設けられる出場枠を除けば、今大会から1年間続くサバイバルレースを勝ち抜き、積み重ねたポイントを基に発表される来年5月3日の世界ランキングで上位に名を連ねた選手のみが五輪出場資格を得る また、同一国・地域の選手が複数、ランク上位を占めると、その国・地域にはシングルスで最大3人、ダブルスで最大2組の出場枠が付与される。そのため、オリンピックレースは個々の選手の戦いであると同時に、五輪でのメダル獲得を狙う国・地域間のチーム戦とも言える