アジアジュニア選手権は10日、男女混合団体戦の決勝トーナメントに入り、Ｕ19（19歳未満）日本代表は準々決勝で中国、準決勝で台湾を破って、2012年、18年に次いで過去３度目となる決勝進出を決めた
日本チームは、インドネシア・ジョグジャカルタで７日からスタートした総当たりの一次リーグで、同じＢ組に入るフィリピン、シンガポール、台湾を全て破り、負けなしで首位通過を果たした。そして９日に行われた各組上位２チームずつ、計８チームによる決勝トーナメントの組み合わせ抽選で、一次リーグＡ組でインドネシアに敗れ２位になった中国といきなり対戦することが決まった
日本対中国、最初の種目の混合ダブルスは谷岡大后・田口真彩で。ファイナルゲームまでもつれる接戦となり、最終盤、いったんは14-17の劣勢から５連続得点を決め19-17と一気に逆転、勝利まであと２点に迫る。しかしここから逆に中国ペアの反撃に遭い、日本の先陣を切った２人は連続失点を止められずに19-21で敗れた
第２種目の女子シングルスは、現世界ジュニアチャンピオンの16歳宮崎友花が一次リーグ最終戦に続いて今大会２度目の出場。第１ゲームを難なく奪うが、続く第２ゲームは自ら放った球がアウトになるミスが増え、19-21で落としてしまう。ただ、ファイナルゲームに入るときっちり持ち直して、20-13でマッチポイント。そこから少しもたつき４点続けて失うが、最後は相手をゆさぶり打ち切って勝ち、試合を１－１のタイに戻す
第３種目には、今大会ここまで一度もコートに立っていない男子シングルスのエース、18歳沖本優大が満を持して登場。オープニングゲームこそ19-21の僅差で落とすも、それを引きずることなく、第２、第３ゲームをしっかり競り勝って、中国をリードした状態で次にバトンをつないだ
日本が勝利に王手をかけた場面で出番が回ってきた女子ダブルスの須藤海妃・山北奈緒は、第１ゲームを先取後、第２ゲームも前半までいい流れで試合を進めるが、後半に入り中国ペアに流れを奪われてしまう。それでもファイナルゲームに入ると立て直して勝利。最後に控える男子ダブルスの谷岡大后・松川健大を残して、チームを準決勝へと押し上げた
アジアジュニア男女混合団体戦の決勝トーナメントで日本が中国に勝つのは、2012年決勝（３－０）と17年準々決勝（３－０）に次いで３度目。逆に、08年準々決勝での相手途中棄権による１勝だけに終わった敗戦（１－３）に加え、13～16年の準決勝と18年決勝の合わせて５大会ではいずれも完封負け（０－３）している
◆準々決勝の結果
①インドネシア（Ａ組１位）３－１インド（Ｃ組２位）
②マレーシア（Ｃ組１位）０－３タイ（Ｄ組２位）
③韓国（Ｄ組１位）０－３台湾（Ｂ組２位）
④日本（Ｂ組１位）３－１中国（Ａ組２位）
【混合ダブルス】谷岡大后・田口真彩＜21-２３,２１-16,19-２１＞ジュ―・イージュン／ホワン・クーシン
【女子シングルス】宮崎友花＜２１-11,２１-10＞シュー・ウェンジン
【男子シングルス】沖本優大＜19-２１,２１-17,２１-14＞フー・ジュ―アン
【女子ダブルス】須藤海妃・山北奈緒＜２１-19,13-２１,２１-15＞リ・ホワツォウ／ツァン・ウェンシャオ
【男子ダブルス】谷岡大后・松川健大＜打ち切り＞ジュ―・イ－ジュン／マー・シャン
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準々決勝から約２時間後、同じメンバーで臨んだ準決勝では、一次リーグ最終戦で３－２と辛勝した台湾と再び顔を合わせる。準々決勝でＤ組１位の韓国に３－０と快勝しており、苦戦も予想されたが、いざ蓋を開けてみると、最初の混合ダブルスこそ精彩を欠き落としたが、続く男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルスでいずれもストレート勝ち。結果として３－１で退け、最終日11日の決勝へと難なく駒を進めた
11年ぶりの優勝をかけて対戦するのは、準決勝でタイを完封したホスト国、インドネシア
◆準決勝の結果
①インドネシア（Ａ組１位）３－０タイ（Ｃ組１位）
②日本（Ｂ組１位）３－１台湾（Ｂ組２位）
【混合ダブルス】谷岡大后・田口真彩＜9-２１,14-２１＞ライ・ポユ／ヤン・チュユン
【男子シングルス】沖本優大＜２１-18,２１-10＞リン・ユーチェン
【女子シングルス】宮崎友花＜２１-11,２１-10＞ワン・ユーシ
【男子ダブルス】谷岡大后・松川健大＜２１-15,２２-20＞ホワン・ジュイシュエン／ツァイ・フ－チェン
【女子ダブルス】須藤海妃・山北奈緒＜打ち切り＞ヤン・チュユン／リン・ユーㇵオ
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