【PlaceToPlay】 Play in Ho-Chi-Minh, Vietnam

ホーチミン市の主要な観光名所、サイゴン大教会(Nha tho Duc Ba Sai Gon)と統一会堂の間に位置する4月30日公園。これを取り囲むように配置されている石ダタミの歩道上には、白いペンキで合わせて10面余りのバドミントンコートのラインが引かれている。多くの人が行き交う日中には誰も気に留めないかもしれないが、朝早い時間にここを訪れると、違った光景が見られる 午前6時前、ラケットを差したバックパックを背負い、多くの人がスクーターなどでこの公園に乗り付けてくる。コート脇に立つ自然木(片側の木には、ネットをかけるためのフックが取り付けてある)を利用して持参したネットを張り、早朝バドミントンに興じるためだ 興じるといっても、いわゆる羽つきではなく、ここではバックハンドサービスから始まる本格的なゲームが多く展開される。皆、風で流されるシャトルの軌道をうまく把握してプレーており、強烈なスマッシュを打ちこむ人の姿も珍しくない

Support in abroad

ベトナムチームがバドミントン愛好家が集まるネット上のフォーラムで呼び掛けていた、8月に世界選手権が開催されるパリ滞在中の支援について(アーカイブ:’Voice from Vietnam’ 〈https://badpal.wordpress.com/2010/06/10/voice-from-vietnam/〉参照)、同国のグエン・ティエンミン選手(世界ランク6位)が、フランス在住のベトナム人のグループから「喜んで支援したい」との回答が寄せられたことをBadPaLに明かした。具体的には食事提供の申し出があったそうで、同選手は、チームにとって助けとなり非常にありがたいことと感謝を口にした バドミントン選手の置かれた状況は、たとえ世界トップクラスといえども、ごく一部を除けば非常に厳しい。とりわけ発展途上国の選手は、十分な財政支援が得られず、実力アップ、世界ランク維持・向上のために必要不可欠な国際試合への参戦を続けるのも難しいのが現状だ ベトナムチームは今回、試合会場がアジアの隣国ではなく欧州のため、選手の努力の成果である世界ランクに応じて付与される出場資格は得ていても、渡航費、滞在費、食費と、金銭的負担が重くのしかかる現実に直面している。そんな状況下、現地に暮らすいわゆる同胞が支援に名乗りを挙げてくれたことは、金銭的な部分はもとより精神的にも支えとなり、選手にとって試合に臨むモチベーションにつながるという

Voice from Vietnam

ベトナムチームが、世界中のバドミントン愛好家が集まるネット上のフォーラムに以下のような呼び掛けを行った。8月にパリで開催される世界選手権に男子シングルスと混合ダブルスの選手、コーチ、代表の計5人を送り込むが、滞在中のさまざまな支援(資金、食事、交通手段など)をお願いしたいというもの 同チームの財政的な窮状については、ホーチミン市を訪れた際、直接色々と聞いていたこともあり、ある程度承知している。連盟からの支援は余り期待できず、企業のスポンサー契約を得ているのは現在、男子シングルス世界ランク7位のグエン・ティエンミン選手のみ、といった状態。その彼ですら、特に海外でのトレーニングや大会出場の際、自腹を切っている部分が少なくない、と自慢のスクーターでホーチミン市内を案内してくれた時、語ってくれた