From the Courtside

昨年から今年にかけて取材した国際大会の会場内で見かけた、日本にはなかなか伝えられない事がらの一端を紹介する 【羽球交換】 李寧(Li-Ning)が昨年12月のスーパーシリーズ(SS)ファイナルで導入したのが、「ボール・チェンジャー(Ball Changer)」。その名の通り、選手にシャトル交換を求められた際、副審が操作するもので、ふたを外したシャトルの筒内を底から自動的に押し上げ、次のシャトルを取り出しやすくする。1ダース入りの筒を3本同時にセットできる。李寧は2010年のシンガポールオープンSSでは、ノックなどの練習時に使用する自動球出し機「シャトルランチャー(Shuttle Launcher)」を、試合会場に併設された特別スペースで一般向けに公開した〈https://badpal.wordpress.com/2010/07/04/shuttle-launcher/〉

Editorial Note in January

1月に行われた、スーパーシリーズ(SS)ファイナル台北、マレーシアオープンSS、韓国オープンSSプレミア。これら3つ大会の取材中に見つけた幾つかの出来事について紹介する 【1】ファンサービス : SSファイナルという大きな大会を今回初めて招致した台湾。関係者が昨年、日本を訪れジャパンオープンの運営方法を視察するなど事前の準備を進めた結果、 大会運営を支障なくこなした。また、これまではほぼ地元台湾選手限定だった試合後の記者会見も、通訳を立てて外国選手にも対応し、海外メディアの評判も上々。さらに、大会スポンサーのビクター以外のブランドを使用していても、上位に進出した選手にはサイン会に出てもらい、地元ファンとの交流の機会を設けていたのは、ある意味、新鮮だった 【2】コーチ : マレーシアオープンSSでは、世界ランク1位、地元の英雄リー・チョンウェイ選手の師であるナショナルコーチ、ミスブン・シデク氏 に注目が集まった。