Yip represents HongKong

今年最後のスーパーシリーズ(SS)、香港オープンは2回戦を終え、各種目のベスト8が出揃った。女子シングルスでは、中国の3選手を含む第1~第6シードが順当に勝ち上がり、地元香港のイップ・プイイン選手と、タイのライジングスター、15歳のインタノン・ラッチャノク選手が残り2枠を確保した 世界ランク12位のイップ選手は、11月に開催されたアジア競技大会の開会式で旗手を務め、個人戦で銅メダルを獲得した香港を代表するアスリート。香港の女子バドミントンを長年引っ張ってきたベテラン、ツォウ・ミー選手が9月にドーピング違反で実質的に現役引退へとつながる2年間の競技会出場停止処分を受けて以来、香港の顔として地元ファンの期待を一身に背負っている 9日夜に行われた2回戦では、第7シードの韓国ベ・ヨンジュ選手(世界7位)を相手に、会場の声援をバックにコート内を駆け回り、21-17,21-10でストレート勝ち。期待にこたえた。10日の準々決勝では、4強入りを掛けてインドのサイナ・ネワル選手(世界4位)と対戦する

Challenge for Next Generation

ナショナルチームのメンバー選考は、各国でそれぞれのやり方がある。フィリピンではこれまで、フィリピンバドミントン協会(PBA)が年末近くに不定期で行う選考会が唯一の機会で、これに対し、公平さや閉鎖性に疑問の声を投げかける関係者も少なくなかった しかし今回、内部資料から、来年導入予定の新しいランキングシステム「PBaRS (Philippines Badminton Ranking System)」の草案が明らかになった 2004年以降毎年開催されている、ヨネックスの東南アジア代理店、サンライズ(シンガポール)の名前を冠に配した「ヨネックスサンライズ・フィリピンナショナルオープン」が唯一、ナショナル大会との位置付けにあった。しかし、ナショナルチームの用具提供スポンサーがヨネックスからビクターに代わったことでバドミントン協会がこの大会を「ナショナル」な大会と認定せず、今年はそれまで可能だったナショナルチームメンバーの参加を大会直前に禁じ、代わりにビクターの名を冠したまったく新しいナショナル大会の年末開催を急きょ立ち上げるなど、混乱が生じている