香港オープンスーパーシリーズ(SS)準々決勝、男子シングルスでリン・ダン、チェン・ジン両選手の棄権が試合直前になって同時に発表された。リン選手は、11月のアジア競技大会で勝利した後、中国オープン、香港オープンと2大会続けて準々決勝での途中棄権。これを受け、それぞれの対戦相手、グエン・ ティエンミン選手(ベトナム)とリー・チョンウェイ選手(マレーシア)が労せず準決勝に進んだ 同じく中国の若手で、前週に行われた中国オープンの覇者チェン・ロン選手は、復活をとげつつある韓国の元エース、イ・ヒョンイル選手とぶつかった 互いに1ゲームずつ奪い合い迎えたファイナルゲーム、チェン選手が18-13と優位に試合を進めるも、ここからイ選手の反撃にあい5連続失点で追いつかれ、次のイ選手のライン際のショットが微妙な判定ながらインとなり逆転を許す。試合の流れは完全にイ選手にあったが、ここでチェン選手が治療を理由に長めの小休止をとる。この「戦略」がイ選手のリズムに影響を与え、試合再開直後、浮いたシャトルをプッシュでネットにかけると続く2ポイントも失い、チェン選手が1時間15分余りの接戦(17-21,21-16,21-19)を制した