【WC2018】World No.1s miss World’s medals

世界選手権は3日、準々決勝が行われ、園田啓悟・嘉村健士組が優勝候補、世界ランク1位のマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組をストレートで降した。男子ダブルスのほか、男女シングルスと女子ダブルスでも世界1位が敗れ、メダルを逃した

園田・嘉村組の相手は、今シーズン、「SUPER500」以上の上位大会6つに出場し5度の優勝を遂げている名実ともに世界トップで、文字通り最強の相手とメダルをかけて対峙した

第1ゲーム、終盤追い上げに遭いながら21-19で競り勝つ。第2ゲームも優位に試合を進めるが、18-11とリードを広げた場面から試合巧者のインドネシアペアに追いつかれる。ファイナルゲーム突入の流れにみえたが、日本のエースペアはしっかり踏みとどまり、3連続得点を決めて世界1位を振り切った

園田・嘉村組は試合後、昨年12月のスーパーシリーズファイナルで揺さぶられた、スカムルジョが仕掛けるゆったりとしたクリア合戦の誘いにも、「合宿で(対策が)できていた」(嘉村)ため、焦らずリズムを崩さなかったことを説明した

世界選手権という大舞台での値千金の勝利で、2年連続のメダルを確保した。それでも、狙うのはあくまで金メダル。「優勝した時までとっておく」と喜びを抑え、気を引き締め直していた

一方、敗れたギデオン/スカムルジョ組は、「相手が良かった」とだけコメントし、会場を後にした

女子ダブルスでは、開催国中国期待の世界1位、2連覇を目指すチェン・チンチェン/ジア・イーファン組が、インドネシアのグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ組に21-23,21-23で屈し、ベスト8で敗退した

この結果、中国は1997年から14大会連続で守ってきた女子ダブルスの女王の座を、初めて明け渡すことになった

連続優勝を遂げてきた歴代の中国ペアは次の通り。【1997年】グ・ジュン/グァ・フェイ・フェィ【99年】グ・ジュン/グァ・フェィ【2001年】ガオ・リン/ホワン・スイ【03年】ガオ・リン/ホワン・スイ【05年】ヤン・ウェイ/ツァン・ジーウェン【06年】ガオ・リン/ホワン・スイ【07年】ヤン・ウェイ/ツァン・ジーウェン【09年】ツァオ・ティンティン/ツァン・ヤーウェン【10年】ドゥ・ジン/ユー・ヤン【11年】ユー・ヤン/ワン・シャオリ【13年】ユー・ヤン/ワン・シャオリ【14年】ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン【15年】ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン【17年】チェン・チンチェン/ジア・イーファン――。多くが2連覇を達成してきたが、若いチェン・チンチェン/ジア・イーファン組は果たせなかった

女子シングルス世界1位の台湾タイ・ツーインは今シーズン、最初に出場した1月マレーシアマスターズの決勝での1敗(対ラッチャノク・インタノン)しかしておらず、それ以降、5大会連続優勝と他を圧倒する強さを誇示してきた。そのため、少なくともメダル獲得は確実視されていたが、試合会場である南京市と同じ江蘇省出身のホー・ビンジャオにフルゲームの末に敗れ、メダルなしに終わった

タイ・ツーイン選手に試合直後の会見で、BadPaL が、「今シーズン2敗目となったが、この敗戦は自身にとって大きな意味を持つか」と問うと、「もちろんミスが多く敗れ不甲斐なく思う部分はあるが、あくまで数ある試合の1つ」と淡々と話し、結果を受け入れ次に進む姿勢を見せた

女子シングルスでは、ディフェンディングチャンピオンの奥原希望もこの日敗れ、メダルに届かなかった

相手は、昨年決勝で熱戦を演じたインドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ。その後、韓国オープン、ジャパンオープン、全英オープン、タイオープンと交互に勝ち星を分け合い、迎えた2012年7月アジアジュニア(U19)選手権決勝から数えて12度目の対戦は、シンドゥがストレートで勝利。通算対戦成績を6勝6敗の五分に戻した

男子シングルスでも現世界1位、かつ世界タイトル保持者であるデンマークのビクター・アクセルセンが姿を消した

タイトル防衛の道を阻んだのは、前回、準決勝でアクセルセンに3連覇の道を断たれた中国チェン・ロン。この2人、世界選手権では2015年以降、勝ち負けを交互に繰り返している

混合ダブルスの世界1位で、昨年の世界選手権を制したインドネシアのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組は、自国開催のアジア競技大会を優先し世界選手権には出場していない。そのため、各種目ともこの日で世界1位がいなくなり、ディフェンディングチャンピオンで残っているのは、男子ダブルスの中国ツァン・ナン/リュウ・チェン組のみとなった

日本勢は、男子シングルスで桃田賢斗が、インドのB.サイ・プラニースを破り、この時点で2大会ぶりのメダルを確定させた

もうひとりの常山幹太は、マレーシアのベテラン、ダレン・リューに競り負け、メダルを逃した

1ゲームずつを取り合い迎えたファイナルゲーム、後半抜け出されて11-17と点差を広げられるが、ここから1点差(17-18)まで迫る。さらに突き放されてマッチポイントを3つ(17-20)を握られるが、あきらめずに攻め、3連続得点で追いつく。ただ反撃もここまで。最後は相手にスマッシュ2本を決められ、中国選手不在ながら、地元観客を徐々にひきつけていった1時間20分を越える熱戦の幕は下りた

マレーシアのナショナルチームを離れプロとして競技を続けている、今月6日に31歳となるダレン・リューは試合後、「ファイナルゲームに突入し(ダレンの)スタミナに難ありと判断したコーチ陣の指示を受け、長いラリーに持ち込まれないようにする作戦に出たことが奏功した」と明かした。その上で、どちらに転んでもおかしくない試合で、「最後はラッキーだった」と語った

また、「ナショナルチームの一員でない自分がここ(世界選手権のメダル)までくるのは、容易なことではなかった」と認め、「それでも、やれることを証明できた」と達成感を示した。準決勝の桃田との一戦に向けては、「向こうが勝者候補。こちらはプレッシャーなく戦える」と述べた

女子シングルスでは、前年覇者の奥原は敗れたが、山口茜が、第1シードとして初出場した昨年のグラスゴー大会3回戦で負けを喫した相手、中国チェン・ユーフェイをフルゲームの末に振り切り勝利。前回届かなかったメダルを確保し、「ベスト8を越えられた。自分の中ではいいリズムで試合ができている」と手応えを示した

男子ダブルスは、第1シードを倒した園田・嘉村組に続いて、金子祐樹・井上拓斗組のベスト4入りに期待が高まった。しかし、今大会好調の台湾チェン・フンリン/ワン・チリン組を崩せず、ベスト8で大会を終えた

女子ダブルスは、準々決勝に臨んだ3ペア、福島由紀・廣田彩花米元小春・田中志穂永原和可那・松本麻佑が揃って勝ち、ベスト4の3枠を占めると同時に、準決勝で福島・廣田組と米元・田中組が対戦するため、少なくとも1ペアが決勝に進むことも確定した

このうち米元・田中組は、インドネシア2番手のリズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス組相手にオープニングゲームを落とし苦しい立ち上がりとなるも、「体がきつくて心が折れそうになった」(田中)と認めながら、踏ん張り逆転勝ち。前回、デンマークのカミラ・リタ・ユール/クリスティナ・ペダーセン組に阻まれ越えられなかったベスト8の壁を突破、2度目の世界選手権挑戦でメダルに手が届いた

一方、日本勢不在の混合ダブルスはシード上位の中国3ペアが勝ち上がり、これに香港タン・チュンマン/ツェ・インシュー組が対峙する構図となった

◆準々決勝の結果

【男子シングルス】

ビクター・アクセルセン(デンマーク、第1シード)<19-21,11-21>チェン・ロン(中国、第8シード)

シー・ユーチ(中国、第3シード)<16-21,21-15,21-18>チョウ・ティエンチェン(台湾、第7シード)

桃田賢斗(第6シード)<21-12,21-12>B.サイ・プラニース(インド)

常山幹太<20-22,23-21,20-22>ダレン・リュー(マレーシア)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<18-21,21-7,13-21>ホー・ビンジャオ(中国、第6シード)

カロリナ・マリン(スペイン、第7シード)<21-6,21-11>サイナ・ネワル(インド、第10シード)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第3シード)<21-17,21-19>奥原希望(第8シード)

山口茜(第2シード)<21-13,17-21,21-16>チェン・ユーフェイ(中国、第5シード)

【男子ダブルス】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<19-21,18-21>園田啓悟・嘉村健士(第5シード)

金子祐樹・井上拓斗(第7シード)<11-21,21-17,13-21>チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾、第14シード)

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第4シード)<21-14,24-22>ソー・ウーイイク/アーロン・チア(マレーシア)

ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、第2シード)<21-13,14-21,21-18>マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、第6シード)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)<21-23,21-23>グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)

ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第7シード)<12-21,20-22>永原和可那・松本麻佑(第11シード)

米元小春・田中志穂(第4シード)<17-21,21-12,21-15>リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス(インドネシア、第8シード)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)<21-17,21-15>ニ・ケトゥット・マハデウィ・イスティラニ/アンギア・シッタ・アワンダ(インドネシア、第14シード)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<21-17,21-10>サトウィクサイラジ・ランキレディ/アシュウィニ・ポンナッパ(インド)

マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、第4シード)<15-21,20-22>ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、第5シード)

タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第3シード)<21-12,11-21,21-10>チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第8シード)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)<21-13,21-18>クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、第6シード)

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◆準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

シー・ユーチ(中国、第3シード)対チェン・ロン(中国、第8シード)

桃田賢斗(第6シード)対ダレン・リュー(マレーシア)

【女子シングルス】

ホー・ビンジャオ(中国、第6シード)対カロリナ・マリン(スペイン、第7シード)

山口茜(第2シード)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第3シード)

【男子ダブルス】

園田啓悟・嘉村健士(第5シード)対チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾、第14シード)

ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、第2シード)対リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第4シード)

【女子ダブルス】

グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)対永原和可那・松本麻佑(第11シード)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)対米元小春・田中志穂(第4シード)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、第5シード)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)対タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第3シード)

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